Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 配備計画ガイド

クライアントアプリケーション負荷のシミュレーション

Directory Server のパフォーマンスを測定するには、サーバーを準備したあと、本番時に予期されるタイプのクライアントアプリケーショントラフィックをそのサーバーに対して与えます。本番時に発生するクライアントアプリケーションのアクセスパターンタイプの再現性が高まるほど、ハードウェアのサイジングと Directory Server の設定の精度も高くなります。

Directory Server Resource Kit には、基本的なテストを行う際に使用可能な authrate(1)modrate(1)、および searchrate(1) コマンドが含まれています。これらのコマンドを使えば、使用するディレクトリサービスがサポート可能なバインド頻度、変更頻度、および検索頻度を測定できます。

SLAMD を使って複雑で現実的なクライアントアクセスのシミュレーション、測定、およびグラフ化を行うこともできます。SLAMD 分散負荷生成エンジン (SLAMD) は、ネットワークベースのアプリケーションの負荷テストを行なったりそのパフォーマンスを解析したりするために設計された、Java アプリケーションです。これは当初、LDAP Directory Server のベンチマーク測定およびパフォーマンス解析用として、Sun Microsystems, Inc. によって開発されました。SLAMD は、OSI が承認したオープンソースライセンスである Sun Public License のもとでオープンソースアプリケーションとして公開されています。SLAMD についての情報を入手するには、http://www.slamd.com/ を参照してください。SLAMD は java.net プロジェクトとしても公開されています。https://slamd.dev.java.net/ を参照してください。