システム品質を識別するには、ディレクトリサービスが提供しなければならない最低限の要件を指定します。一般的に、サービス品質要件の基礎を形成するのは次のシステム品質です。
パフォーマンス: ユーザーの負荷条件に対する、応答時間およびスループットの測定値。
可用性: システムのリソースやサービスにエンドユーザーがアクセスできる時間の指標であり、システムの稼働時間と表現されることもよくあります。
拡張性: 配備済みのシステムに容量やユーザーをあとから追加できる能力のこと。拡張性は一般的に、配備アーキテクチャーは変更せずに、システムにリソースを追加することを指します。
セキュリティー: システムとそのユーザーの完全性を担保する各種要因の複合的な組み合わせです。セキュリティーを構成する要素には、ユーザーの認証と承認、データのセキュリティー、配備済みシステムへのセキュリティー保護されたアクセスなどがあります。
潜在処理能力: きわめて高いピーク負荷をリソースの追加なしで処理できるシステムの能力。潜在処理能力は可用性、パフォーマンス、および拡張性に関係する要因です。
保守容易性: 配備済みシステムを容易に保守できること。ここでいう保守には、システムの監視、発生する問題の修正、ハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントのアップグレードなどが含まれます。