可用性は、ディレクトリサービスに関して合意された最低限の「稼働時間」およびパフォーマンスレベルを指します。ここでは、ディレクトリサービスがこの最小レベルのサービスを提供できなくなるあらゆる要因を障害と定義します。
可用性要件を評価するときは、次のことを考慮します。
ディレクトリサービスは一日の特定の時間帯にのみアクセスされるか
読み取り操作と書き込み操作のそれぞれに対して異なる可用性要件が存在するか
地理的に離れた複数のサイトにまたがってサービスが提供されるか。その場合、アクセス時間に関する要件がこれらのサイト間で異なっているか
システムの保守のためにシャットダウンできるか
できる場合、許容可能な最長の停止時間はどのくらいか
移行中にシステムをシャットダウンできるか
停止時間が組織にもたらすコスト (損失) はどの程度か
高可用性ディレクトリサービスの配備に関する提案事項については、第 12 章「高可用性配備の設計」を参照してください。