Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 配備計画ガイド

アプリケーション分離による高可用性の実現

Directory Proxy Server を使用すると、レプリケートされたディレクトリサービスを問題のあるクライアントアプリケーションによる障害から保護することもできます。可用性を向上させるために、各アプリケーションには、マスターまたはレプリカのセットをいくつか限定して割り当てられます。

問題のあるアプリケーションが特定のアクションを実行して、サーバーの停止を引き起したとします。そのアプリケーションが各レプリカに次々とフェイルオーバーした場合に、1 つのアプリケーションでの単一の問題によって、レプリケートされるトポロジ全体が障害に陥る可能性があります。このような状況を回避するために、各アプリケーションのフェイルオーバーや負荷分散を、制限された数のレプリカに限定することができます。起こりうる障害の影響範囲が割り当てられたレプリカのセットにのみ限定されるため、ほかのアプリケーションへの障害の影響は軽減されます。