Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 リリースノート

Directory Editor の既知の問題点と制限事項

この節では、リリース時点での既知の問題点および制限事項の一覧を示します。

Directory Editor の制限事項

この節では、製品の制限事項の一覧を示します。制限事項には、必ずしもバグ ID が関連付けられるわけではありません。

Directory Proxy Server 経由で Directory Editor を使用するときの設定要件

Directory Proxy Server 経由でデータにアクセスする目的で Directory Editor を設定するとき、次の制約に従う必要があります。

  • Directory Editor の設定ディレクトリは、Directory Proxy Server ではなく Directory Server のインスタンスである必要があります。

    Directory Editor の設定ディレクトリは、Directory Editor を初期設定するときに「起動プロパティー」ページで指定します。設定ディレクトリには、「起動プロパティー」ページで指定するバインド DN とパスワードで構成されるエントリが含まれている必要があります。また設定ディレクトリには、「起動プロパティー」ページのドロップダウンリストでその DN を選択する設定サフィックスも存在する必要があります。

  • Directory Editor を使用してデータにアクセスするときの中継点となるすべての Directory Proxy Server インスタンスに対して、ディレクトリスキーマを検索するためのアクセス用のデータビューを設定する必要があります。Directory Server に対して、スキーマは cn=schema 下に格納されます。

    たとえば、次のコマンドは、My Pool 内の Directory Server インスタンスへのスキーマビューを設定します。


    $ dpconf create-ldap-data-view -h localhost -p 1390 "schema view" \
     "My Pool" cn=schema
    Enter "cn=Proxy Manager" password:
    $ 
  • Directory Editor を使用してデータにアクセスするときの中継点となるすべての Directory Proxy Server インスタンスを、データソースへのアクセスを提供するように設定する必要があります。特に、Directory Proxy Server インスタンスは、最低限 Directory Server データソースにバインドする目的で Directory Editor へのログインをユーザーに許可するように設定されたデータビューを備える必要があります。

    たとえば、次のコマンドは、接続されたデータソース (My Pool 内の My DS) に対するすべての LDAP 操作の経路となるように Directory Proxy Server を設定します。


    $ dpconf set-attached-ldap-data-source-prop -h localhost -p 1390 \
     "My Pool" "My DS" add-weight:1 bind-weight:1 compare-weight:1 delete-weight:1 \
     modify-dn-weight:1 modify-weight:1 search-weight:1
    Enter "cn=Proxy Manager" password:
    $ 

Directory Editor の既知の問題点

この節では、既知の問題点の一覧を示します。既知の問題点にはバグ ID が関連付けられています。

6257547

Directory Editor で表示される検索結果の数は設定可能であり、デフォルトは 25 個です。最大表示数を超える数のエントリが検索で返される場合、検索を絞り込んで結果件数を減らします。

6258793

Sun Java Enterprise System Application Server 8 への配備時にエラーファイルが出力されます。また、ログインに失敗します。

この問題点に対処するには、Server.policy ファイルに次の grant 文が含まれていることを確認します。

grant codeBase "file:${de.home}/-" {
  permission javax.security.auth.AuthPermission "getLoginConfiguration";
  permission javax.security.auth.AuthPermission "setLoginConfiguration";
  permission javax.security.auth.AuthPermission "createLoginContext.SunDirectoryLogin";
  permission javax.security.auth.AuthPermission "modifyPrincipals";
  permission java.lang.RuntimePermission 	"createClassLoader";
};

ここで指示している grant 文を使用してください。『Sun Java System Directory Editor 1 2005Q1 Installation and Configuration Guide』に示されている grant 文は正しくありません。

6397929

Tomcat 5.5 への配備時に、JAAS 設定ファイルが見つからないことが原因でログインに失敗します。

この問題点に対処するには、まず、次の行を含む tomcat-install-path/bin/setenv.sh ファイルを作成します。

JAVA_OPTS="-Djava.security.auth.login.config=$CATALINA_HOME/conf/jaas.conf"

次に、tomcat-install-path/conf/jaas.conf ファイルを作成します。次の行が含まれるようにファイルを編集します。

SunDirectoryLogin {
 com.sun.dml.auth.SunDirectoryLoginModule required;
};
6436199

Directory Editor で、デフォルトのユーザーフォーム Create に対して行った変更が保持されません。この問題は、Directory Editor が動作するアプリケーションコンテナが、変更が検証される前に再起動されるときに発生します。

この制限に対処するには、設定を復元したあとでアプリケーションコンテナを再起動しないようにします。代わりに、ログインし、「設定」タブで管理対象ディレクトリを検証し、保存して再びログインします。

6441350

英語以外のロケールで動作している Application Server 上に配備した Directory Editor で起動設定ページを保存したあとに、アプリケーションエラーが表示される場合があります。

この問題点に対処するには、UNIX システムの場合は英語ロケールで Application Server を起動します。Windows システムの場合は、Application Server を何回か再起動してみてください。

6456576

Application Server に配備された Directory Editor で「ヘルプ」ボタンをクリックすると、ヘルプコンテンツが正しく表示されません。

この問題点に対処するには、次のように Web-INF/sun-web.xml を編集してから、Application Server を再起動します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE sun-web-app PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD 
 Sun ONE Application Server 7.0 Servlet 2.3//EN"
 "http://www.sun.com/software/sunone/appserver/dtds/sun-web-app_2_3-0.dtd">
<sun-web-app>
    <description>tomcat-test</description>
    <class-loader delegate="false"/>
</sun-web-app>
6469655

HP-UX システムで、install.sh スクリプトを使用した Directory Editor のインストールが失敗する現象が確認されています。

この問題点に対処するには、まず別のシステム上で Directory Editor をインストールし、その結果としてできた de.war ファイルを、HP-UX システム上の Web アプリケーションコンテナに配備します。

6480803

英語以外のロケールで動作している Application Server に配備されている場合、ブラウザの言語設定を en または en_US に切り替えても、Directory Editor のインタフェースは英語で表示されません。

この問題点に対処するには、次のコマンドを実行します。


# cd /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1/applications/j2ee-modules/de/config
# cp DMLMessages.properties DMLMessages_en.properties DMLMessages_en_US.properties
6487652

ユーザー ID に複数バイト文字が含まれているユーザーとしてログインした場合、自分のディレクトリ情報を編集できません。「Edit My Directory Information」をクリックすると、空白ページが表示されます。

6488644

英語以外のロケールで動作している Directory Editor に一般ユーザーとしてログインした場合、「ホーム」ページおよび「Change My Directory Password」ページはローカライズされていません。

6489725

Windows 上の Apache Tomcat に英語以外のロケールで Directory Editor をインストールした場合、設定、保存、および更新操作を行うとエラーページが表示されます。

6490590

英語以外のロケールで Directory Editor をインストールする場合、インストーラのテキストやメニューが正しく表示されません。

この問題点に対処するには、UNIX システムの場合は、インストーラを実行する前に英語ロケールに変更します。Windows システムの場合は、インストーラを実行する前に、「コントロールパネル」>「地域と言語のオプション」を使用してロケールを英語に切り替えます。

6492259

スペイン語ロケールで動作している Internet Explorer 6 で Directory Editor にアクセスしている場合、オンラインヘルプに文字化けが発生します。

6493975

Directory Editor では、複数のサフィックスを表示できません。

この問題点に対処するには、別のアプリケーションサーバーまたは同じアプリケーションサーバー上の別のドメインに、Directory Editor を追加でインストールします。