Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 リリースノート

Directory Server 6.3 で修正されたバグ

この節では、Directory Server の前回のリリース以降に修正されたバグの一覧を示します。

6642430

大きな ldif ファイルを db2ldif を使用してインポートすると、インデックスファイルが壊れます。データベースの破壊は、Sleepycat データベースファイルのページがゼロになったように見えます。

このバグの修正によって新しい破壊は回避されますが、すでに発生した破壊は回避されません。インデックスファイルが壊れていることを見つけた場合は、最新バージョンの Directory Server にアップグレードし、このバグの修正を利用して将来の破壊を防ぐためにデータベースを再初期化します。

6547406

dpconf help-properties の出力がローカライズされていません。

6541523

Directory Server の dsconf コマンドでは、repl-accept-client-update-enabled プロパティーを「off」に設定できるようになりました。ただし、dsconf コマンドを使用して Directory Server 6.0 のインスタンスを構成する場合、「off」値は拒否され、Directory Server のバージョンをアップグレードするかどうかを確認するメッセージが表示されます。

6533281

アイドル接続は、何らかのネットワーク活動が行われるまで閉じません。

アイドルのタイムアウトは常に正しく計算されるようになりました。

6634117

ディレクトリを更新するために amadmin コマンド (119465-11 および 119466-11 での Access Manager 6.3 用) を実行すると、Directory Server はコアダンプします。

6627860

ACI に共通のターゲット属性とともに userattr および userdn が設定されている場合の検索動作で、クラッシュが発生する可能性があります。

6625993

内部検索 isMemberOf 検索で、DN 名に含まれているコンマがマスクされません。

6623504

変更ログ調整動作が異なる ID を持ついくつかのレコードを削除すると、デッドロックが発生します。

6604342

Directory Server の旧バージョン形式の変更ログによって不正な変更のレコードが生成される場合があります。

6586770

SSL レプリケーションアグリーメントなどのさまざまな操作時にコンシューマに対して動作を行うと、ns-slapd プロセスでメモリーリークが発生します。

6583362

dsmig コマンドが、入れ子のサフィックスの移行に失敗します。

6586724

旧バージョン形式の変更ログが有効な場合のマスター上のメモリーリーク。

2153997

レプリケーションメタデータの増加が時間が経っても受け入れられません。

2154845

dn キャッシュ/ハッシュテーブルおよび dn 正規化でのクラッシュ。

6568770

部分文字列の検索中のメモリーリーク。

6574902

ログのローテーション実行時のエラー。

2149741

複数の指定子を処理する場合、CoS Fastlookup 実装が無限ループになる可能性があります。

2150672

1006 のフィルタ要素を持つフィルタを実行すると、Directory Server がクラッシュします。

6518034

dsconf コマンドがエスケープ文字のあるサフィックスを正しく処理しません。

6575696

SuSE 上で Zip Web コンソールを使用してインスタンスを作成しようとすると、ウィザードがハングアップします。

6618547

構成ファイルに見つからないレプリカオブジェクトがあると、レプリケーション管理アグリーメントの初期化中に Directory Server がクラッシュします。

6630297

SuSE 64 ビットインストールで、dsadm create コマンドに失敗します。

6582831

Solaris で、システムの再起動後、サービスとして登録されているインスタンスが起動しないことがあります。

6590558

Linux で、/etc/security/limits.conf ファイルにファイルの最大数が指定されていると、システム再起動時に Directory Server インスタンスが起動しません。

6577314

サーバーインスタンスを停止せずに Directory Server Enterprise Edition 6.3 パッチを適用すると、dsadm info および dsadm stop は、サーバーの実行中にサーバーがダウンしていることを示します。

6573440

Directory Server の複数の属性で一意性プラグインを使用できるよう設定すると、Directory Server の起動時にエラーが表示されます。

6547923

Directory Server Enterprise Edition Windows サービスは、システムの再起動時に複数のサーバーインスタンスの起動に失敗します。

6490762

新しい証明書を作成または追加したあと、変更を有効にするために Directory Server を再起動する必要があります。

6448572

国名を指定すると、Directory Service Control Center による自己署名付き証明書の生成は失敗します。

6582716

IPv6 アドレスが repl-dest HOST に指定されている場合、create-repl-agmt に失敗します。

このバグは修正されため、IPv6 アドレスを宣言できるようになりました。オプションとして角括弧 ([]) を使用できます。IPv6 アドレスを宣言するために角括弧を使用する場合は、各角括弧の前にバックスラッシュを追加してください。このため、次に示す 2 つのコマンドは、同じ意味を持ちます。


dsconf create-repl-agmt -p 5566 dc=com 1234:123d:aeff:9dc9:222:4fff:fe3a:5bb2:5389

dsconf create-repl-agmt -p 5566 dc=com \[1234:123d:aeff:9dc9:222:4fff:fe3a:5bb2\]:5389