この節では、Identity Synchronization for Windows で使用できるように Sun ディレクトリソースを準備する方法について説明します。
Directory Server の準備では次の作業を行います。
優先ホストで使用できるコネクタユーザーとユーザーアクセス制御インスタンスを作成する
コンソールを使用する代わりに idsync prepds コマンド行ユーティリティーを使用して Directory Server を準備することもできます。詳細については、「prepds の使用」を参照してください。
idsync prepds コマンド行ユーティリティーを使用して Directory Server を準備するには、使用するホストとサフィックスの把握とディレクトリマネージャーの資格が必要になります。
Directory Server の準備には、「Directory Server の準備」ウィザードを使用できます。
このウィザードにアクセスするには、次のいずれかの方法を使用します。
「Directory Server の準備を直ちに行いますか ?」ダイアログボックスが表示されたときに「はい」ボタンをクリックします。
「設定」タブの「Sun ディレクトリソース」パネルで「Directory Server の準備」ボタンをクリックします。
ディレクトリマネージャーアカウントの次の資格を入力します。
「ディレクトリマネージャーユーザー名」
「ディレクトリマネージャーパスワード」
副ホストを使用している場合は (MMR 構成)、「二次ホスト」オプションが設定可能になるので、これらのホストの資格も指定します。
入力が完了したら、「次へ」をクリックして「準備設定の指定」パネルを表示します。
警告メッセージを読み、Directory Server インデックスをすぐに作成するか、あとで作成するかを決めます。
データベースのサイズによっては、この処理に少し時間がかかることがあります。
データベースが読み取り専用モードの場合は、データベース内の情報を更新できません。
データベースをオフラインにすると、インデックスを高速に作成できます。
インデックスをすぐに作成するときは、「データベース <データベース名> のインデックスの作成」ボックスにチェックマークを付け、「次へ」をクリックします。
インデックスをあとで (手動またはもう一度ウィザードを実行して) 作成する場合は、「データベース <データベース名> のインデックスの作成」ボックスのチェックマークを外し、「次へ」をクリックします。
「準備状態」パネルが表示され、Directory Server の準備の進捗状況に関する情報が示されます。
メッセージ区画の下部に「成功」メッセージが表示されたら、「完了」をクリックします。
エラーメッセージが表示された場合は、指摘された問題を解決してから、操作を続行します。詳細については、エラーログ (「状態」タブを参照) を確認してください。
コンソールの「設定」タブに戻ります。ナビゲーションツリーで Sun ディレクトリソースノードを選択し、「Sun ディレクトリソース」パネルを表示します。
このパネルから、次のタスクを実行できます。
「サーバーの編集」: このボタンをクリックすると、「Sun Java System ディレクトリソースの定義」パネルが表示され、サーバーの設定パラメータを変更できます。操作方法については、「Sun Java System ディレクトリソースの作成」を参照してください。
優先 Sun ディレクトリソースの旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースを再作成する場合、デフォルトのアクセス制御設定が適用されるとディレクトリサーバーコネクタはデータベースの内容を読み込めません。
新しい旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースのアクセス制御設定を復元するには、idsync prepds を実行するか、またはコンソールで適切な Sun ディレクトリソースを選択して「Directory Server の準備」ボタンをクリックします。
「Directory Server の準備」: Directory Server を準備するときは、このボタンをクリックし、「Sun ディレクトリソースの準備」の操作手順に従います。
インデックスが削除された場合や、旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースを失った場合など、最初にサーバーを準備したあとで Directory Server に変更が生じたときは、サーバーの準備を再度実行できます。
同期対象の Sun Java System Directory Server エンタープライズ内のユーザー入力ごとに Directory Server ディレクトリソースを追加します。
完了したら、少なくとも 1 つの Windows ディレクトリソースを作成します。
Active Directory ディレクトリソースを作成する場合は、「Active Directory ソースの作成」に進みます。
Windows NT ディレクトリソースを作成する場合は、「Windows NT SAM ディレクトリソースの作成」に進みます。