Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 インストールガイド

インストールの概要

この節では、Identity Synchronization for Windows の単一ホストインストール手順について説明します。

図 4–1 単一ホストインストール手順

単一ホストインストール手順

一部のコンポーネントは、特定の順序でインストールします。そのため、すべてのインストール手順を注意深く読むようにしてください。

Identity Synchronization for Windows には実行手順リストが用意されており、インストールおよび設定プロセスを通して表示されます。この情報パネルには、製品のインストールおよび設定を成功させるために従う必要のあるすべての手順が表示されます。

図 4–2 Identity Synchronization for Windows のインストールおよび設定の実行手順リスト

このパネルには、実行する必要のある残りのインストールおよび設定の手順が表示されます。

インストールおよび設定のプロセスが進むにつれて、リストで完了したすべての手順が図 6–2 に示すようにグレー表示されます。

この節の残りの部分では、インストールおよび設定のプロセスの概要について説明します。

コアのインストール

コアをインストールすると、次のコンポーネントがインストールされます。

製品の設定

コアをインストールしたらコンソールを使用して、同期されるディレクトリソースなど配備の特性のすべてを集中化された場所から初期設定します。

ディレクトリリソースを設定する手順については、第 6 章「コアリソースの設定」を参照してください。

Directory Server の準備

ディレクトリサーバーコネクタをインストールする前に、同期されている優先および副 Directory Server のそれぞれについて Sun Java System Directory Server ソースを準備してください。

このタスクはコンソールから実行することも、idsync prepds サブコマンドを使用してコマンド行から実行することもできます。

Directory Server を準備する手順については、「Sun ディレクトリソースの準備」で説明します。

コネクタのインストールおよびディレクトリサーバープラグインの設定

トポロジで設定されているディレクトリの数に応じて、任意の数のコネクタをインストールできます。コンソールとインストールプログラムの両方で、同期されるディレクトリとコネクタを関連付けるためにディレクトリラベルが使用されます。次の表に、ラベルの命名規則を示します。

表 4–1 ラベルの命名規則

コネクタのタイプ 

ディレクトリソースのラベル 

サブコンポーネント 

ディレクトリサーバーコネクタ 

ルートサフィックスまたはサフィックス/データベース

ディレクトリサーバープラグイン 

同期されているルートサフィックスについて Directory Server (マスターまたはコンシューマ) ごとにプラグインを 1 つ設定します。 

AD コネクタ 

ドメイン名 

なし 

NT コネクタ 

ドメイン名 

Windows NT コネクタとともに自動でインストールされます。Change Detector およびパスワードフィルタ DLL サブコンポーネントが同じインストールで一緒にインストールされます。

Windows NT コネクタは、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) インストーラを使用してインストールしてください。 

表 4–2 ラベルの命名例

コネクタ名 

ディレクトリソース 

CNN100

ou=isw_data1SunDS1

CNN101

AD1

CNN102

ou-isw_data2SunDS1

CNN103

SunDS2

コネクタをインストールおよび設定する手順については、第 5 章「コアのインストール」を参照してください。

既存ユーザーの同期

コネクタ、プラグイン、およびサブコンポーネントをインストールしたら、既存ユーザーの配備をブートストラップするために idsync resync コマンド行ユーティリティーを実行してください。このコマンドは、管理者が指定したマッチングルールを使用して、次の処理を実行します。

配備で既存ユーザーを同期する手順については、第 8 章「既存のユーザーおよびユーザーグループの同期」を参照してください。