この節では、ほとんどのコマンド行ユーティリティーに共通の引数 (オプション) について説明します。情報を次の表にまとめます。
Idsync サブコマンドに共通の引数idsync サブコマンド (prepds を除く) すべてと移行ツールに共通の次の引数について説明します。
-D bind-DN -w bind-password | - [-h Configuration Directory-hostname] [-p Configuration Directory-port-no] [-s rootsuffix] [-Z] [-P cert-db-path] [-m secmod-db-path] |
括弧 [ ] はオプションの引数を示します。
Identity Synchronization for Windows インストールプログラムは、インストール中に指定した情報に基づいて自動的にデフォルト値を -h、-p、-D、および -s 引数に書き込みます。ただし、コマンド行に別の値を指定すると、デフォルト値をオーバライドできます。
複数バイト文字をサポートするために、Identity Synchronization for Windows は、コマンド行インタフェース (CLI) 環境ファイルの-s rootsuffix と -D bind-DN のデフォルト値を base64 で符号化します。rootsuffix のデフォルトは変更しないようにしてください。バインド DN のデフォルトは、コマンド行でオーバーライドするか、CLI 環境ファイル内の適切な base64 で符号化された値で更新できます。
SSL を使用して設定 Directory Server にアクセスするための共通の引数: Secure Socket Layer (SSL) を使用した設定 Directory Server への安全なアクセスについての情報を提供するオプションの引数について説明します。これらの引数は、すべての idsync サブコマンドと移行ツールにも共通です。
設定ディレクトリに関連する共通の引数: 設定ディレクトリに関連する引数について説明します。これらの引数は、複数の idsync サブコマンドと移行ツールに共通です。
引数 |
説明 |
---|---|
-h Configuration Directory-hostname |
設定ディレクトリのホスト名を指定します。この引数は、デフォルトでコアインストール中に指定された値になります。 |
-p Configuration Directory-port |
設定ディレクトリの LDAP ポート番号を指定します。 |
-D bind-DN |
設定ディレクトリのバインド識別名 (DN) を指定します。この引数は、デフォルトでコアインストール中に指定された値になります。 |
-w bind-password | - |
設定ディレクトリのバインドパスワードを指定します。- 値はパスワードを標準入力 (STDIN) から読み取ります。 |
-s rootsuffix |
設定ディレクトリのルートサフィックスを指定します。ここで、ルートサフィックスは dc=example,dc=com のような識別名です。この引数は、デフォルトでコアインストール中に指定された値になります。 |
-q configuration_password | - |
設定パスワードを指定します。- 値はパスワードが標準入力 (STDIN) から読み取られることを意味します。 この引数は、prepds 以外のすべてのサブコマンドに必須です。 |
表 A–2 すべてのサブコマンドに共通の SSL 関連の引数
表 A–3 設定ディレクトリの引数