Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 インストールガイド

Idsync サブコマンドに共通の引数

この節では、ほとんどのコマンド行ユーティリティーに共通の引数 (オプション) について説明します。情報を次の表にまとめます。

表 A–1 すべてのサブコンポーネントに共通の引数

引数 

説明 

-h Configuration Directory-hostname

設定ディレクトリのホスト名を指定します。この引数は、デフォルトでコアインストール中に指定された値になります。 

-p Configuration Directory-port

設定ディレクトリの LDAP ポート番号を指定します。 

-D bind-DN

設定ディレクトリのバインド識別名 (DN) を指定します。この引数は、デフォルトでコアインストール中に指定された値になります。 

-w bind-password | -

設定ディレクトリのバインドパスワードを指定します。- 値はパスワードを標準入力 (STDIN) から読み取ります。

-s rootsuffix

設定ディレクトリのルートサフィックスを指定します。ここで、ルートサフィックスは dc=example,dc=com のような識別名です。この引数は、デフォルトでコアインストール中に指定された値になります。

-q configuration_password | -

設定パスワードを指定します。- 値はパスワードが標準入力 (STDIN) から読み取られることを意味します。

この引数は、prepds 以外のすべてのサブコマンドに必須です。

表 A–2 すべてのサブコマンドに共通の SSL 関連の引数

引数 

説明 

-Z

SSL がセキュリティー保護された通信の提供に使用されるよう指定します。コマンド行インタフェースまたは優先/副 Directory Server にアクセスする設定ディレクトリに接続するときに、証明書ベースのクライアント認証を提供します。

-P cert-db-path

クライアントの証明書データベースのパスとファイル名を指定します。

この証明書データベースには、Directory Server の証明書データベースの署名に使用する CA 証明書が含まれている必要があります。 

-Z を指定するが、-P を使用しない場合、cert-db-path はデフォルトで current-working-directory /cert8.db になります。

: 指定されたディレクトリで Identity Synchronization for Windows が証明書データベースファイルを見つけられない場合、プログラムは次の 3 つのファイルで構成された「空白」のデータベースをそのディレクトリに作成します。cert8.dbkey3.db、および secmod.db

-m secmod-db-path

セキュリティーモジュールデータベースへのパスを指定します。次に例を示します。 

/var/Sun/MPS/slapd-serverID /secmod.db

セキュリティーモジュールデータベースが証明書データベースとは別のディレクトリにある場合にのみこの引数を指定します。 

表 A–3 設定ディレクトリの引数

引数 

説明 

-a ldap_filter

forcepwchg および resync サブコマンドと共に使用します。

ユーザーをソース SUL から取得する場合に使用する LDAP フィルタを指定し、ユーザーが指定された SUL 内にあるかどうかを判断する前に、焦点のユーザーのサブセットを処理がディレクトリソースから取得できるようにします。

-f filename

export10cnfimportcnfおよび resync サブコマンドと共に使用します。

設定 XML ドキュメントファイルの名前を指定します。 

-n 

forcepwchgimportcnf、および resetconn サブコマンドと共に使用します。

実際の変更を行わずに操作の影響をプレビューできるようにセーフモードで実行します。