Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 トラブルシューティングガイド

パフォーマンス低下に関するデータの収集

パフォーマンス低下時のディスク、CPU、メモリー、およびプロセススタックの使用率に関する情報を収集します。

ディスク、CPU、およびメモリー統計の収集

CPU の使用率が非常に低い (10% 前後) 場合は、次のように netstat コマンドを使用して、ネットワーク関連の問題かどうかを確認します。


# netstat -an | grep port

アクセスログには結果がただちに送信されたことが示されているにもかかわらず、クライアントが情報を受信しない場合は、ネットワークにパフォーマンス低下の原因がある可能性があります。ping および traceroute コマンドを実行すると、ネットワークレイテンシが問題の原因であるかどうかを判別するのに役立ちます。

スワップ情報を収集して、メモリーが不足しているかどうかを確認します。swap コマンドの出力が小さい場合は、メモリーが問題の原因である可能性があります。

Solaris 

swap -l

HP-UX 

swapinfo

Linux 

free

Windows 

C:\report.txt に提供済み

Solaris では、prstat コマンドの出力を使用して、ほかのプロセスがシステムのパフォーマンスに影響を及ぼしているかどうかを確認します。Linux および HP-UX では、top コマンドを使用します。

Solaris での連続したプロセススタックの収集

「応答しないプロセスに関するデータの分析: 例」に記載の手順に従って、パフォーマンス低下時の Directory Server の連続した pstack および prstat 出力を収集します。たとえば、Solaris で次のスクリプトを使って pstack および prstat の情報を収集します。


#!/bin/sh

i=0
while [ "$i" -lt "10" ]
do
        echo "$i/n"
        date= `date"+%y%m%d:%H%M%S"
        prstate -L -p $1 0 1 > /tmp/prstate.$date
        pstack $1 > /tmp/pstack.$date
        i=`expr $i + 1`
        sleep 1
done

idsktune コマンドの使用

idsktune コマンドは、システムパラメータ、パッチレベル、チューニングの推奨事項に関する情報を提供します。このコマンドの出力を使用して、スレッドライブラリの問題や不足しているパッチを検出できます。idsktune コマンドの詳細については、idsktune(1M) のマニュアルページを参照してください。