Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 トラブルシューティングガイド

プロセスのハングアップのトラブルシューティング

この節では、まったく応答しない Directory Server プロセスのトラブルシューティングについて説明します。まったく応答しないプロセスはハングアップと呼ばれます。発生する可能性のあるハングアップには、次の 2 種類があります。

この節の残りの部分では、各タイプのプロセスハングアップのトラブルシューティング方法について説明します。

アクティブハングアップのトラブルシューティング

top または vmstat 1 の出力に 95% を超える CPU レベルが表示される場合は、アクティブハングアップです。

この節では、アクティブハングアップの原因、アクティブハングアップの情報の収集方法、およびこのデータの分析方法について説明します。

アクティブハングアップの考えられる原因

アクティブハングアップの原因としては、次のことが考えられます。

アクティブハングアップのデータの収集と分析

Solaris システムでは、Solaris pstack ユーティリティーを使用して、ハングアップしている Directory Server プロセススタックの複数のトレースを収集します。このコマンドは、root-dir/bin/slapd/server ディレクトリから実行します。また、Solaris prstat ユーティリティーを使って、アクティブなプロセスに関する統計情報も収集してください。サーバーがハングアップしている間に、この情報を収集する必要があります。

連続している pstack および prstat データを毎秒収集してください。

パッシブハングアップのトラブルシューティング

top または vmstat 1 の出力に低い CPU レベルが表示される場合は、パッシブハングアップです。

パッシブハングアップの考えられる原因

パッシブハングアップの原因としては、次のことが考えられます。

パッシブハングアップのデータの収集と分析

Solaris システムでは、Solaris pstack ユーティリティーを使用して、ハングアップしている Directory Server プロセススタックの複数のトレースを収集します。このコマンドは、root-dir/bin/slapd/server ディレクトリから実行します。サーバーがハングアップしている間に、この情報を収集する必要があります。連続した pstack データを 3 秒ごとに収集してください。

サーバーがハングアップしている間に、サーバースレッドの状態が示された複数のコアファイルを収集します。これには、gcore コマンドを使用してコアファイルを生成し、コアファイルの名前を変更して、30 秒待ってから別のコアファイルを生成します。この手順をあと 1 回以上繰り返して、コアファイルと関連するデータのセットを 3 つ以上取得します。

コアファイルの生成の詳細については、「コアファイルの生成」を参照してください。