Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 トラブルシューティングガイド

LDAP 操作エラーのトラブルシューティング

ここでは、LDAP 操作エラーのトラブルシューティング方法を示します。操作エラーの考えられる原因、トラブルシューティングのために収集する情報、この情報を分析する方法について説明します。

操作エラーの考えられる原因

操作は次の理由で失敗することがあります。

操作エラーに関するデータの収集と分析

ACI が問題の原因であるかどうかを確認するには、サフィックスレベルから、アクセスしようとしているエントリまでの、すべての ACI に関する情報を収集します。このデータは、次のように、ldapsearch 操作を使用して収集します。


# ldapsearch -D cn=Directory Manager -b base-suffix dn aci

操作が含まれるアクセスログファイルとエラーログファイルを収集します。必ず ACI ログレベルを有効にしてください。次のように入力して、エラーログファイルの ACI ログレベルを有効にします。


# dsconf set-log-prop errors level:err-acl

次のように入力して、アクセスログファイルの ACI ログレベルを有効にします。


# dsconf set-log-prop access level:acc-internal

エラーログの内容を表示するには、dsadm コマンドを次のように実行します。


dsadm show-error-log -A duration [-L last-lines] install-path

-A オプションは、ログから返される行の最長有効期間を指定します。たとえば、24 時間未満のすべてのエントリを検索するには、-A 24h と指定します。-L オプションは、ログから返される最大行数を指定します。たとえば、最後の 50 行を返すには、-L 50 と指定します。デフォルトでは 20 行返されます。

アクセスログの内容を表示するには、dsadm コマンドを次のように使用します。


dsadm show-access-log -A duration [-L last-lines] install-path

ログファイル自体は次のディレクトリ内にあります。


instance-path/logs/errors*
instance-path/logs/access*

問題を自分でトラブルシューティングできない場合は、データベースにアクセスできなかった期間のエラーログファイルとアクセスログファイルを収集し、分析のためにそれらのファイルを Sun サポートに送信してください。デフォルトでは、ログファイルは instance-path/logs ディレクトリ内にあります。エラーログとアクセスログへのパスを見つけるには、次のコマンドを使用します。


# dsconf get-log-prop ERROR path

または、


# dsconf get-log-prop ACCESS path