Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3.1 リリースノート

ZIP 形式の配布を使用して Directory Server Enterprise Edition を 6.3.1 にアップグレードする

ProcedureZIP 形式の配布を使用して Directory Server Enterprise Edition を 6.3.1 にアップグレードするには

始める前に

注意 – 注意 –

以前の Directory Server Enterprise Edition インストールをあとから復元することはできないため、Directory Server Enterprise Edition インストールディレクトリが存在する場合、Directory Server Enterprise Edition 6.3.1 にアップグレードする前にバックアップします。


ZIP 形式の配布は root 以外のユーザーでもインストールできます。

dsee_deploy コマンドを実行し、以前のインストールが見つかると、自動的にそのインストールが更新されます。ただし、SuSE Linux 9 および HP-UX の場合は、Directory Server Enterprise Edition のインストールをアップグレードする前に、まずオペレーティングシステムを SuSE Linux 9 SP4 および HP-UX 11.23 にそれぞれアップグレードする必要があります。その後、次の手順を使用して Directory Server Enterprise Edition のインストールを 6.3.1 にアップグレードします。

  1. CACAO を停止します。また、Directory Server および Directory Proxy Server の動作中のインスタンスのうち、パッチを適用する対象のインストールに関連しているものをすべて停止します。WAR ファイルと DSCC レジストリのホストであるアプリケーションサーバーも停止します。

  2. アップグレードするシステムのホストが SuSE Linux 9 または HP-UX の場合は、オペレーティングシステムをアップグレードします。

    • SuSE Linux 9 SP3 を SuSE Linux 9 SP4 にアップグレードします。

      64 ビット版 SuSE では、pam-32bit-9-yyyymmddhhmm.rpm が CACAO 起動のための前提条件であり、システムにまだインストールされていない場合はこの RPM をインストールする必要があります。

    • Directory Server Enterprise Edition 6.0 および 6.1 では HP-UX 11.11 しかサポートされないため、Directory Server Enterprise Edition を 6.3.1 にアップグレードする前に、オペレーティングシステムを HP-UX 11.23 にアップグレードする必要があります。

    オペレーティングシステムをアップグレードする方法、Directory Server Enterprise Edition がインストールされているパーティションを保持する方法、および最新のパッチバンドルの入手場所については、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。

  3. Directory Server Enterprise Edition を 6.3.1 にアップグレードします。

    1. Directory Server Enterprise Edition 6.3.1 の ZIP 形式の配布に含まれる dsee_deploy コマンドを使用します。このときのインストールパスと CACAO ポートは、Directory Server Enterprise Edition 6.0、6.1、6.2、または 6.3 の以前のインストールと同じです。dsee_deploy コマンドによって CACAO および DSCC レジストリが再起動されます。

      1. このインストールに対応した ZIP 形式の配布を入手します。

        使用するシステム用の適切な ZIP パッチについては、次の表を参照してください。より新しいバージョンのパッチが公開されている場合は、表に示されているものではなく新しいほうのパッチを使用します。

        すべての多言語ファイルは、前に説明したパッチに含まれています。

        オペレーティングシステム 

        パッチ番号 

        Solaris SPARC 

        126748-05 

        Solaris 9 x86 

        126749-05 

        Solaris 10 x86 および AMD x64 

        126750-05 

        Red Hat Linux 

        126751-05 

        SuSE Linux 

        126751-05 

        HP-UX 

        126752-05 

        Windows 

        126753-05 

      2. 「オペレーティングシステムの要件」の説明に従って、対象のプラットフォームで前提条件となるパッチまたは Service Pack をインストールします。

      3. dsee_deploy コマンドが格納されている、ZIP 形式の配布内のディレクトリに移動します。

      4. その時点で install_path にインストールされている Directory Server Enterprise Edition のインストールを、 dsee_deploy(1M) コマンドを使用してアップグレードします。


         $ ./dsee_deploy install -i install-path options
        

        Windows インストールでは、dsee_deploy コマンドが格納されている ZIP 形式の配布内のフォルダを参照し、次のコマンドを実行します。


        dsee_deploy install -i install-path options
        

        たとえば、次のコマンドは、以前に /local ディレクトリにインストールされた既存の Directory Server Enterprise Edition をアップグレードします (このディレクトリへの書き込みアクセス権があることが必要です)。


        $ ./dsee_deploy install -i /local
        

        --no-inter オプションを使用して、確認なしでライセンスを受け入れる非対話型モードでインストールすることもできます。非対話型モードはサイレントインストールで特に役立ちます。

        インストール処理の間、WAR ファイルがシステム上に保存されます。この WAR ファイルには DSCC Web アプリケーションが含まれており、Web アプリケーションがアプリケーションサーバーに配備されると、Web コンソールからサーバーインスタンスにアクセスして管理できるようになります。機能はネイティブパッケージに含まれる DSCC と同様です。WAR ファイルについては、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 インストールガイド』「ZIP 形式の配布から Directory Service Control Center をインストールする」を参照してください。

        インストール処理の間、多言語パッケージもインストールされます。

      5. 最新の dscc.war ファイルをアプリケーションサーバーに配備します。

        手順については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 インストールガイド』「ZIP 形式の配布から Directory Service Control Center をインストールする」を参照してください。

      6. Directory Server および Directory Proxy Server のインスタンスと、WAR ファイルを配備したアプリケーションサーバーを再起動します。

  4. オペレーティングシステムと Directory Server Enterprise Edition の両方がアップグレードされたことを確認してから、デーモンを起動します。