Sun Java Communications Suite 5 リリースノート

Calendar Server の互換性に関する問題

次の表に、Calendar Server 6.3 と以前のバージョン間に存在する既知の非互換性の問題を示します。

非互換性 

影響 

コメント 

Access Manager が旧バージョンとレルムの 2 つのインストールタイプを持つようになりました。 

インストール時に、次のパネルで、インストールタイプとして「旧バージョン」を選択する必要があります。  

Access Manager: Administration (1 of 6)

不正な Access Manager がインストールされている場合、Delegated Administrator を実行できません。 

/opt/SUNWics5 内にある Directory Preparation Tool (comm_dssetup.pl) は動作しません。

comm_dssetup.pl は、/opt/SUNcomds (Solaris) および /opt/sun/comms/dssetup (Linux) にインストールされた独自パッケージ内に存在するようになりました。

以前のパスが指定されている既存のスクリプトは、更新する必要があります。 

このパッケージをインストールするには、該当するインストーラパネルで Directory Preparation Tool を選択する必要があります。 

Delegated Administrator 用の設定プログラムが変更されました。 

Delegated Administrator をインストールして、設定プログラムを実行します。最新のプログラムは、次の場所にあります。Solaris の場合、/opt/SUNWcomm/sbin/config-commda

Linux の場合、/opt/sun/comms/config-commda

このバージョンの Calendar Server をインストールする際に、新しい Delegated Administrator にアップグレードします。 

このリリースの Communications Express は、Calendar Server の以前のバージョンと互換性がありません。 

Communications Express をアップグレードする場合は、Calendar Server もアップグレードする必要があります。 

これは、Messaging Server にも適用されます。 

パッケージ方法が変更されたため、Calendar Express は実行時に文字列置換を行う必要があります。 

顕著なパフォーマンス低下 

Calendar Server の操作を開始する前に、テクニカルサポートに連絡を取ってスクリプトを入手してください。このスクリプトにより、必要な文字列の置換がすべて実行されます。 

Calendar Express は非推奨であり、将来のリリースの Calendar Server には含まれません。この問題は修正されません。 

SSL 処理用のプログラムコードが変更されたため、次のパラメータは機能しません。 

service.http.ssl.certdb.path

以前のパラメータを使って SSL ディレクトリを指し示すスクリプトおよび設定ファイルは、動作しません。SSL は有効ではありません。 

新規パラメータが ics.conf ファイルに追加されました。

local.ssldbpath = "/etc/opt/SUNWics5/config"

証明書データベースのパスワードは、次の ics.conf パラメータに含まれなくなりました。

service.http.ssl. certdb.password

SSL パスワードが見つかりません。エラーメッセージ: 

General Error: http_ssl_init(): SSL initialization failed.

証明書データベースのパスワードは、config ディレクトリ内の次のファイルに存在します。

sslpassword.conf

パスワードの形式は次のとおりです。 

内部 (ソフトウェア) トークン: password

非ドメイン環境は許可されなくなりました。 

このリリースでは、LDAP エントリを変更するスクリプトにデフォルトドメインを含める必要があります。 

Calendar Server がインストールおよび設定済みの場合、すべての LDAP エントリに対してサイレント変換プログラムが実行され、指定したデフォルトドメインが追加されます。 

ドメインなしの要求 (WCAP コマンド) を受信した場合は、自動的にデフォルトドメインとみなされます。 

ただし、LDAP エントリを直接変更するスクリプトを実行する場合は、新しいデフォルトドメインを常に含める必要があります。 

ics.conf ファイル内の service.admin.calmaster.userid および service.admin.calmaster.cred パラメータは、今後使用されません。

以前のパラメータを使って Calendar ユーザー設定および資格を設定することはできません。 

service.admin.calmaster.userid パラメータが service.siteadmin.userid に、service.admin.calmaster.cred パラメータが service.siteadmin.cred に、それぞれ変更されました。これらのパラメータをアップグレードする場合は、パッチスクリプトを使って移行が実行されます。

Calendar Server の Windows および HP-UX バージョンは使用できなくなりました。 

サーバーサイドの Calendar Server ソフトウェアによってサポートされるオペレーティングシステムプラットフォームは、Solaris および Linux のみです。 

これは、Connector for Microsoft Outlook などのクライアントサイドソフトウェアには影響しません。サポートされているオペレーティングシステムの一覧については、個々のクライアントコンポーネントのリリースノートを参照してください。