この節では、Communications Services および Messaging Server マニュアルの既知の問題について説明します。
ENS の実行に必要な ENS 設定パラメータの一部が ha_ip_config スクリプトによって設定されない。
HA 環境で ENS を実行する場合は、ha_ip_config スクリプトで次のパラメータを設定する必要があります。
local.ens.port – ENS が待機するポート (およびオプションで IP アドレス)。形式: [address:]port。たとえば、7997、192.168.1.1:7997 など。local.ens.port を設定した場合は、local.store.notifyplugin.enshost と local.store.notifyplugin.ensport も設定する必要があります。
local.storenotify.enshost — ENS サーバーの IP アドレスまたはホスト名。この設定は、local.ens.port の設定と対応している必要があります。
local.storenotify.ensport – ENS サーバーの TCP ポート。これは、local.ens.port の設定と対応している必要があります。
iPlanet Delegated Administrator 1.2 Patch 2 での imadmin user purge に関するバグ 5076486 の修正。
iPlanet Delegated Administrator 1.2 Patch 2 および Messaging Server 6.x で imadmin user purge コマンドを使用できます。この旧バージョンの Delegated Administrator を、第 5 章「Sun Java System Delegated Administrator 6.4 リリースノート」で説明している現在の Delegated Administrator 製品と混同しないでください。旧バージョンの Delegated Administrator を使用するには、http://docs.sun.com の iPlanet Delegated Administrator インストールマニュアルで概説されている手順に従うとともに、次の変更を実施します。
iDA_install_directory/nda/classes/netscape/nda/servlet/resource.properties ファイル内の MsgSvrN-cgipath 行を MsgSvr0–cgipath=msg-config/Tasks/operation に変更したあと、Web Server を再起動します。
また、クラスタ上で実行している場合、Messaging Server と同じノード上で管理サーバーが常に動作していることを確認する必要があります (6.3 よりも前のリリースについて)。
回避方法: ありません。
『Messenger Express Customization Guide』のホストドメインのカスタマイズに関する節で、記載されているディレクトリ名が誤っている。
ユーザーが各ドメインに対して独立したディレクトリの作成を求められるとき、正しいディレクトリは msg-svr-base/config/html であり、msg-svr-base/html は誤りです。
『Messenger Express Customization Guide』で、SDK ファイルおよび関数のファイルパスが誤っている。
SDK ファイルおよび関数の場所は、msg-svr-base/examples/meauthsdk です。
Messenger Express オンラインヘルプで、製品に存在しないいくつかの機能についての説明がある。
Messenger Express のオンラインヘルプには次の機能についての説明がありますが、これらの機能は実際には製品に存在しません。
セキュリティー保護されたメッセージング。S/MIME とも呼ばれるこの機能は、S/MIME 顧客のみが利用できます。S/MIME については、『Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド』の第 24 章「Communications Express メールでの S/MIME の管理」を参照してください。
自動スペルチェッカー。この機能は前のリリースで削除されました。
メールフィルタ。この機能には追加設定が必要です。詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド』の「Messenger Express および Communications Express メールフィルタの設定」を参照してください。
ナビゲーションパス。ユーザーが作成したフォルダを表示しているとき、ナビゲーションパスを参照できます。ただし、ナビゲーションパスは受信箱、送信済みフォルダ、下書き、ごみ箱などのデフォルトフォルダには表示されません。
Messenger Express は非推奨になったため、Messenger Express のオンラインヘルプは今後更新されません。
新しい共有断片化データベース機能についてのマニュアルがない。
MTA システムが断片化されたデータベースを共有することが可能であり、それによってストアシステムではなく MTA システムで断片化を行うことできる新しい機能について記載されたマニュアルがありません。
回避方法: ありません。
imarchive —s オプションが、有効ではないが記載されている。
imarchive -s オプションは現時点では有効ではありません。しかし、『Sun Java System Messaging Server 6.3 Administration Reference』に記載されています。このオプションは、将来の更新リリースで有効になる予定です。
製品マニュアルで異なるサーバールート表記が使用されている。
サーバールートディレクトリ (Messaging Server の設定ファイルが格納される場所) は msg-svr-base と表記されます。Java Enterprise System のマニュアルでは、サーバールートディレクトリは MessagingServer-base と表記されています。どちらの表記も Messaging Server のサーバールートディレクトリを指します。