この節には、次の項目があります。
Instant Messaging のサーバーコンポーネントは、HP-UX または Windows プラットフォームではサポートされなくなりました。Instant Messenger がサポートしているプラットフォームについては、「Instant Messaging クライアントのオペレーティングシステム要件」を参照してください。
XMPP リダイレクトサーバーは、サーバープール内のサーバー間で負荷を分散し、単一の配備内のサーバー間で必要とされる通信量を減らすことによってパフォーマンスを高めます。XMPP リダイレクトサーバーによって、Presence 情報およびメッセージを共有する可能性の高い 2 人のユーザーが、最終的に同じノード上に存在するようになる可能性が増大します。リソース使用率を最適化するにはリダイレクトサービスを使用します。リダイレクトサービスは、クライアント接続をサーバープール内の特定のホストに転送します。
このリリースの Instant Messaging は、Monitoring Framework の version 2.0 をサポートします。この Monitoring Framework では、認証にかかった時間、メッセージデリバリ、サービス経由で送信されたインスタントメッセージの数、その他の統計情報を知ることができます。
Instant Messenger リソースファイルの再配備
に使用する再配備スクリプトの名前が、iwadmin
に変更されました。
(問題番号: 6519754) このリリースの Instant Messaging は、Sun Cluster を使用した HA 配備をサポートしていません。
このリリースには、Calendar ポップアップ用の通知サービスが 2 つあります。Sun Java System Message Queue (JMQ) とイベント通知サービス (ENS) です。Communications Services 製品 (Instant Messaging、Calendar Server、および Messaging Server) の将来のリリースでは、JMQ のみが使用され、ENS は削除されます。ただし、このリリースでは、引き続き ENS を使用できます。
以前のリリースでは TLS サポートが Instant Messaging に追加されていましたが、『Sun Java System Instant Messaging 7 2006Q1 管理ガイド』で TLS の設定手順の説明が不十分でした。TLS は、サーバーと、クライアント、ほかのサーバー、XMPP/HTTP ゲートウェイなどの Instant Messaging コンポーネントとの通信に使用されます。旧バージョンの SSL は、クライアントとマルチプレクサ間の通信用に引き続きサポートされます。旧バージョンの SSL はサーバーではサポートされなくなりました。また、ゲートウェイでもサポートされていません。現在の『Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド』には、配備のセキュリティー設定についての詳細な情報が記載されています。
Instant Messaging に TLS を実装した結果として、configure の実行時にサーバーの SSL ポートの入力を要求されることはなくなりました。
次の iim.conf のパラメータは、使用されなくなります。
iim_server.sslport – TLS 接続に個別のポートは必要ありません。
iim_server.usesslport – 個別の SSL ポートはありません。
iim_server.secconfigdir – サーバー用の NSS キーおよび証明書のデータベースはなくなりました。
iim_server.keydbprefix – サーバー用の NSS キーおよび証明書のデータベースはなくなりました。
iim_server.certdbprefix – サーバー用の NSS キーおよび証明書のデータベースはなくなりました。
iim_server.coserver1.usessl – これは iim_server.coserver1.requiressl に置き換えられました。
次の iim.conf のパラメータは、このリリースで導入されました。
iim_server.requiressl
iim_server.sslkeystore
iim_server.coserver1.requiressl
これらのパラメータの使用方法については、『Sun Java System Instant Messaging 7.2 管理ガイド』を参照してください。
Instant Messenger クライアントは、imssl.html および imssl.jnlp を旧バージョンの SSL 接続用としてのみ使用します。Instant Messenger が、TLS を使用するように設定されたサーバーに接続すると、Instant Messenger は TLS を自動的にサポートします。