Sun Java Communications Suite 5 リリースノート

このリリースの Communications Express の新機能

Sun Java System Communications Express 6.3 に追加された新機能は、次のとおりです。

予定/作業での添付ファイルのサポート

Communications Express のカレンダコンポーネントを使用すると、ユーザーは予定または作業に添付ファイルを含むことができます。

「次の空き時間」ボタン

Communications Express では、ユーザーが出席予定者の空き時間を確認できます。予定の日付に出席予定者の空き時間がない場合、「次の空き時間」ボタンに、その後の 6 日間に出席予定者に空き時間があるかどうかが示されます。

アドレス帳の共有

Communications Express のアドレス帳コンポーネントを使用すると、アドレス帳を特定のユーザーと共有することも、グローバルに共有することもできます。また、アドレス帳を登録しているユーザーに特定の権限を割り当てることもできます。ほかの共有のアドレス帳を登録することもできます。

複数のアドレス帳のサポート

Communications Express では、ユーザーが複数のアドレス帳を作成および維持できます。

カスタマイズの保持

このリリースから、Communications Express アップグレードスクリプトの実行時に、既存のインストールに加えられたカスタマイズがすべて保持されるようになりました。これは以前のリリースでは不可能であった機能で、パッチアップグレードの際カスタマイズはすべて失われていました。

パスワードの暗号化

このリリースから、設定時に Communications Express によりパスワードが暗号化されます。この処理は、設定ツールにより透過的に行われます。Communications Express に、パスワードを暗号化および管理するツールが含まれるようになりました。管理者は、このスクリプトを実行することでパスワードを変更できます。

LDAP フェイルオーバー機構

Communications Express の LDAP フェイルオーバー機構により、複数の設定済みのマスターおよびスレーブ LDAP サーバー間の負荷分散が実行されます。これにより応答時間が短縮され、パフォーマンスが向上します。Communications Express に含まれる LDAP フェイルオーバーマネージャーモジュールが、マスターまたはスレーブサーバーから接続を取得します。各負荷分散サーバーは、使用可能な空き接続のプールを維持します。

Communications Express へのメールの統合

このリリースから、Webmail 関連のユーザーインタフェースコンポーネントが Communications Express に移動しました。以前のリリースの Communications Express では、メール関連のファイルは Messaging Server 内に格納されていました。このため、Communications Express では、同じ物理システム上の Messaging Server の Messenger Express と Messaging マルチプレクサコンポーネント、および Communications Express 用の Web コンテナポートと、ファイアウォール外部で有効かつアクセス可能な Webmail ポートの両方が必要でした。この変更の結果、Communications Express がファイアウォール外部で動作するには Web コンテナポートだけが必要となっています。

スキーマ 2 配備での Access Manager SDK 依存関係の削除

以前のリリースでは、Communications Express は接続の確立および LDAP ストアからの情報の取得に、次の API およびライブラリを使用していました。

このため、Access Manager が動作に必須ではない場合でも、Communications Express はスキーマ 2 モードの Access Manager に依存していました (LDAP ストアに接続して情報を取得することを除く)。このリリースから、スキーマ 2 の Access Manager に対するこの依存関係が削除されました。Communications Express には、スキーマ 2 用の新規ドメイン MAP API が同梱されます。


注 –

この結果、Communications Express にログインするユーザーは Access Manager コンソールにログインできません。