Sun Java Communications Suite 5 リリースノート

Sun Java System Connector for Microsoft Outlook, Version 7.2 について

Sun Java System Connector for Microsoft Outlook を利用すると、Outlook を Sun Java Communications Suite のデスクトップクライアントとして使用できます。

Connector for Microsoft Outlook は Outlook 用プラグインであり、一般ユーザーのデスクトップにインストールする必要があります。Connector for Microsoft Outlook は Sun Java System Messaging Server のフォルダ階層や電子メールメッセージを照会します。その情報を、Outlook で表示できる Messaging API (MAPI) プロパティーに変換します。同様に、WCAP を使用して Sun Java System Calendar Server の予定や作業を照会し、それらを MAPI プロパティーに変換します。このモデルにより、Sun Java System Connector for Microsoft Outlook は 3 つの個別の情報から一般ユーザー向けの Outlook ビューを構築します。Messaging Server のメール、Calendar Server のカレンダ情報、アドレス帳サーバーの連絡先という、3 つの別個の情報源から一般ユーザーの Outlook 表示を作成します。

ユーザーが Outlook を通じてアイテムの作成や変更を行うと、Connector for Microsoft Outlook は新しいメッセージをそのメッセージタイプに応じて適切なサーバーに転送します。新しい送信メールは SMTP メールサーバーに送られて配信され、変更された電子メールメッセージはユーザーの IMAP フォルダへ送り返されて保管されます。新しい予定表のイベントと仕事は標準の形式に変換され、Calendar Server のデータベースに保存されます。

アドレス帳サービスは WABP を利用します。このサービスによって、ユーザーは個人用アドレス帳に Outlook と Sun Java System Communications Express のどちらからでもアクセスできます。


注 –

Sun Java System Connector for Microsoft Outlook のパッケージに移行ツールは含まれません。これらの移行ツールは、現在 Microsoft Exchange を利用するユーザーがいて、Outlook を Sun Java Communications Suite とともに使用したい場合に必要になります。Sun では、既存の Exchange 配備から Sun Java Communications Suite へのデータとユーザーの移行を支援する移行サービスを提供しています。


Sun Java System Connector for Microsoft Outlook の主な機能

このリリースで利用できる主な機能は、次のとおりです。