この節では、Delegated Administrator のマニュアルやオンラインヘルプに含まれる、間違った情報や不完全な情報について説明します。
Delegated Administrator のオンラインヘルプに、現在のバージョンが Delegated Administrator 6.4 ではなく Communications Suite 5 Delegated Administrator と表示される。
「グループのプロパティーを編集」ページの Delegated Administrator のオンラインヘルプに、次の UI フィールド「ヘッダーフィールドを追加」と「ヘッダーフィールドを削除」が間違って記載されている。
これらの UI フィールドは、Delegated Administrator には実装されていません。LDAP 属性 mgrpAddHeader および mgrpRemoveHeader は、Delegated Administrator コンソールからはプロビジョニングされません。
Delegated Administrator のオンラインヘルプで、「新しいグループを作成」ウィザードおよび「グループのプロパティー」ページの「メッセージプレフィックステキスト」フィールドが、間違って説明されている。
正しい説明は以下のとおりです。
グループに送信されるメッセージテキストの先頭に追加されるテキストを入力します。書式設定を指定する必要があります。つまり、テキストの適切な場所に CRLF を挿入する必要があります。
Delegated Administrator のオンラインヘルプで、「新しい組織を作成」ウィザードおよび「組織のプロパティー」ページの「添付制限容量」の値が、間違って定義されている。
「新しい組織を作成」ウィザードの「メールサービスの詳細」パネルおよび「組織のプロパティー」ページの「メールサービス」セクションについて説明しているオンラインヘルプには、「添付制限容量」フィールドに「各メッセージに添付できるファイルのサイズ」が表示されると記載されています。オンラインヘルプは、ユーザーに添付ファイルの最大サイズをキロバイトで入力するよう指示しています。 これは誤りです。
「添付制限容量」は、電子メールメッセージごとの添付ファイルの最大数を設定します。たとえば、値に 2 を設定すると、ユーザーはメッセージにファイルを 2 つまで添付できます。各添付ファイルのサイズは、この属性には影響されません。
Delegated Administrator のオンラインヘルプには、組織の検索時に記号「>」および「<」を使用できると間違って記載されている。
オンラインヘルプのトピック「組織を検索」には、次の間違った文章が含まれています。「値の前に > または < 記号を入力することにより、テキストボックスに入力した値より大きい値または小さい値を持つ組織を検索することもできます。」
組織を検索するときに、任意の値よりも大きい値、または小さい値を検索することはできません。
Delegated Administrator のオンラインヘルプに、ログイン ID には ASCII 以外の文字は使用できないことが説明されていない。
Delegated Administrator コンソールで、新しいユーザーの作成やユーザープロパティーの編集を行うためにログイン ID を入力する場合、オンラインヘルプには次のように表示されるべきです。
ログイン ID: ユーザーのログイン ID を入力します。このフィールドに入力できる値は ASCII 文字のみです。
Access Manager のオンラインヘルプに、「ユーザー削除時に削除フラグをつける」オプションの選択を解除すると、Delegated Administrator の削除コマンドを使ってメールおよびカレンダユーザーを削除する際に問題が発生することが説明されていない。
Delegated Administrator コンソールの削除操作および commadmin の削除操作でユーザー、グループ、リソースを削除できるようにするには、Access Manager 管理コンソールの「ユーザー削除時に削除フラグをつける」オプションを選択しておく必要があります。
Access Manager の「ユーザー削除時に削除フラグをつける」オプションについて、次のように説明するべきです。
ディレクトリからユーザーのエントリを削除するか、それとも削除マークを付けるだけかを指定します。この属性は、Access Manager が旧バージョンモードでインストールされている場合にのみ適用可能です。
このオプションが選択されている (true) 状態でユーザーのエントリを削除すると、ユーザーのエントリは実際にはまだディレクトリに存在していても、削除マークが付きます。ユーザーエントリに削除マークを付けたあと、Communications Suite Delegated Administrator の commadmin domain purge コマンドを使用すると、そのエントリをディレクトリから永久に削除することができます。
ディレクトリ内のユーザーデータに対する Messaging Server および Calendar Server データベースの完全性を適切に維持するには、このオプションを選択しておく必要があります。
Access Manager で Directory Server を検索しても、削除マークの付いたユーザーエントリは返されません。
このオプションが選択されていない場合は、ユーザーのエントリはディレクトリから削除されます。このオプションが選択されていない状態で Messaging Server または Calendar Server のユーザーのエントリを削除すると、ユーザーのメールボックスまたはカレンダが孤立する原因になります。