Messaging Server の設定プログラムで作成されたデフォルトのポストマスターを変更できない。
Messaging Server の設定時に作成されたデフォルトのポストマスターの「ユーザープロパティー」ページにあるフィールドを変更しようとすると、変更操作が失敗します。
この状況では、ポストマスターの組織へのサービスパッケージの割り当てに Delegated Administrator コンソールが使用されなかったため、ポストマスターユーザーにサービスパッケージが割り当てられなかったことに注意してください。
回避方法: この問題を解決するには、次のいずれかの方法を使用します。
Delegated Administrator コンソールで、組織にメールサービスパッケージを割り当てたあと、ユーザーにメールサービスパッケージを割り当てます。
Delegated Administrator ユーティリティー (commadmin コマンド) に -S mail オプションを指定して実行し、組織およびユーザーにメールサービスを追加します。
サービスパッケージで IMAPS が有効になっているが IMAP アクセスが無効になっている場合、Delegated Administrator コンソールに IMAP アクセスが無効と表示される。
IMAPS アクセスは提供するが IMAP アクセスは提供しないサービスパッケージがあると考えられます。次に例を示します。
mailuserallowedservice: +imaps:ALL$+smpts:ALL$+http:ALL
このサービスパッケージは、Delegated Administrator コンソールの「サービスパッケージ」ページで IMAP アクセスが無効として表示されます。
bronze サービスパッケージなど IMAP アクセスが有効になっているサービスパッケージは、IMAP が有効として表示されます。
Delegated Administrator コンソールの「新規グループを作成」ウィザードで、「先頭に戻る」メッセージの場所に間違ったメッセージが表示される。
「新規グループを作成」ウィザードでユーザーを検索する場合 — たとえば、内部メンバーまたは所有者を追加している場合 — に「先頭に戻る」リンク上にマウスを移動すると、「先頭に戻る」の場所にツールチップメッセージの「「xxx」セクションに移動」が表示されます。
commadmin コマンドの –A オプションを使って渡された属性が、そのコマンドが –A を使って渡された属性を含む入力ファイルも呼び出している場合に無視される。
この問題が発生するのは、commadmin コマンドを次のように実行し、
./commadmin user create -D tla -w pass -d <domain> -F test -L User -W pass -i /tmp/comm.in -A preferredlanguage:es |
かつその入力ファイル comm.in に、-A オプションを使って渡された属性が含まれていた場合です。その結果、コマンド行の -A オプションが無視されます。上記の例では、preferredlanguage:es が追加されません。
回避方法: -A オプションを使って渡される属性が入力ファイル内に存在する場合には、-A のすべての値を入力ファイル経由で渡します。-A をコマンド行でも使用してはいけません。
組織管理者 (OA) が、OA として組織の「プロパティー」ページを変更することで、自分自身を削除できる。
Delegated Administrator コンソールに OA としてログインすると、組織の「プロパティー」ページにアクセスし、OA 権限を持つユーザーのリストから自身を削除することができます。何のエラーも発生せず、そのユーザーはコンソールを使い続けることができます。OA が自身を削除できないようにするか、自身を削除した OA はすぐにログアウトされるようにすべきです。
回避方法: ありません。
削除されたドメインの名前と衝突するドメイン名を使用すると、不適切なエラーメッセージが表示される。
この問題が発生するのは、削除されたドメインと同じドメイン名を持つ組織を作成した場合です (組織の名前は削除された組織の名前とは異なる)。次のエラーメッセージが表示されます。Attribute uniqueness violated.
回避方法: 新しいドメイン名を指定します。
Delegated Administrator コンソールで動的メンバーをグループに追加した場合、手動作成された LDAP URL をテストできない。
新しいグループを作成し、そのグループに動的メンバーを追加した場合、ユーザーは、LDAP URL を手動で作成することもできますし、ドロップダウンメニューで利用可能なフィールドを使って LDAP URL を作成することもできます。ドロップダウンメニューを使用した場合、「LDAP URL のテスト」ボタンをクリックできます。LDAP URL を手動で作成した場合、この機能は無効になります。
Delegated Administrator コンソールでブラウザまたはシステムのコントロールを使用すると、予期しない結果になることがある。
回避方法: ページ自体に用意されたタブ、ボタン、ナビゲーションリンクなど、Delegated Administrator の組み込みコントロールのみを使用してナビゲーションを行います。ブラウザの「戻る」ボタンやダイアログウィンドウの「閉じる」アイコンなど、ブラウザまたはシステムのコントロールは使用しないでください。
すでに使用されているログイン ID を使って新しいユーザーを作成しようとすると、間違ったエラーメッセージが表示される。
一意の電子メールアドレスとすでに使用されているログイン ID を使って新しいユーザーを作成しようとしても、そのユーザーは作成されません。これは正しい動作ですが、その際に「ユーザーを作成できません。メールアドレスがすでに使用されています。」というエラーメッセージが表示されます。このエラーメッセージは、「ログイン ID がすでに使用されています。」に変えるべきです。
回避方法: ありません。
ユーザー、組織、またはグループのリストページの読み込みが完了した際にメッセージが何も表示されない。
リストページの読み込み中にボタンをクリックすると、エラーが発生します。
回避方法: ページの読み込み中は、ユーザーに待機を要求するメッセージが表示されます。ページの準備が整うまで、ボタンやリンクをクリックしないでください。
詳細検索機能が組織に対して正しい結果を返さない。
この問題は、次のように操作すると発生します。
「詳細検索」機能を選択します。
ドロップダウンリストから「組織」を選択します。
「すべてに一致」、「いずれかに一致」のいずれかのラジオボタンをクリックします。
ドロップダウンリストから特定の組織名を選択します。
テキストフィールドに有効な値を入力します。
「検索」をクリックします。
Delegated Administrator は、検索条件に一致する組織のみを返す代わりに、すべての組織を表示します。
回避方法: ありません。
ASCII 以外のグループを変更できない。
ASCII 以外の文字を含むグループ名を使って作成されたグループは、commadmin group modify コマンドを使っても変更できません。
たとえば、commadmin group create コマンドの -G オプションに対して ASCII 以外の文字を含むグループ XYZ を指定すると、XYZ のメールアドレスはそのグループの LDAP エントリに自動的に追加されます。ASCII 以外の文字はメールアドレスでは許可されないため、commadmin group modfiy を使ってグループを変更しようとしても失敗します。
回避方法: グループを作成するときは、-E email オプションを使用してください。このオプションには、グループのメールアドレスを指定します。次に例を示します。commadmin group create -D admin -w password -d siroe.com -G XYZ -S mail -E testgroup@siroe.com。