WCAP コマンドで新規パラメータおよび値を使用することで、添付ファイルがサポートされるようになりました。
Universal Web Client (Communications Express) と Connector for Microsoft Outlook のユーザーは、予定や作業にファイルを添付したり、添付ファイルを出席依頼とともに送信したりできます。
添付ファイルをサポートするため、WCAP に次の変更が加えられました。
fetchattachment.wcap: 添付ファイルの取得を容易にする新規コマンドが追加されました。このコマンドを使用すると、予定や作業データ自体ではなく添付ファイルだけを取得できます。
deleteattach: storeevents コマンドに新規引数が追加されました。この引数を使用すると、予定や作業自体を削除せずに、予定や作業から既存の添付ファイルを削除できます。
fetchattach: すべての fetch_by_* コマンドに、予定および作業データ自体とともに添付ファイルを返すことのできる新規パラメータが追加されました。
sendattach: iTIP 出席依頼で実際の添付ファイルを送信するかどうかを指定する新規パラメータが storeevents コマンドに追加されました。
X-S1CS-CLIENT-ATTACH-ID: 添付ファイルの一意の識別子を含む X-Token。添付ファイルの格納時にクライアントが添付ファイル ID を提供した場合にのみ、この X-Token が発行されます。それ以外の場合は、実際の添付ファイルが予定とともに送信されます。
storeevents および storetodos コマンドの、非推奨の attachments 引数に、Calendar Server データストアの外部に格納されている添付ファイルの URL 参照を格納できます。attachments のこの使用方法は、下位互換性のために残されていますが、将来のリリースの配布内容からは削除される予定です。
添付ファイルの詳細は、『Sun Java System Calendar Server 6.3 WCAP Developer’s Guide』を参照してください。