リソースは 2 つのデータ記述から構成されます。Calendar Server データベースのディレクトリエントリとカレンダです。ディレクトリエントリは、リソースに関連したカレンダの名前を値とする属性 icsCalendar を持ちます。
2 つのデータ記述から構成されるリソースは、次の方法のいずれかを使用して作成します。
commadmin resource create を使用してディレクトリエントリを作成します。
リソースのカレンダは、このリソースがはじめて予定に招待されたときに自動的に作成されます。ics.conf のパラメータ resource.invite.autoprovision によって、リソースが予定に招待されたときにそのリソースのカレンダが自動的に作成されるかどうかが決定されます。デフォルトでは、このパラメータの値は Yes に設定されます。
招待がリソースに送信される前にリソースのカレンダを作成するには、cscal ユーティリティーを使用します。
例
次のように、commadmin resource create を使用してディレクトリエントリを作成します。
commadmin resource create -D amadmin -w ampassword -n blink.sesta.com \ -X blink -p 5555 -d varrius.com -u resourceOne \ -N firstResource -c resourceOneCalendar |
ディレクトリエントリは次のようになります。
dn: uid=resourceONE,ou=People,o=varrius,o=domainroot uid: resrouceONE objectClass: icsCalendarResource objectClass: top cn: firstResource icsStatus: active icsCalendar: resourceOne |
csresource ユーティリティーを単独で使用します。csresource ユーティリティーはディレクトリエントリとカレンダを作成します。
ただし、csresource を使用してディレクトリエントリとカレンダの両方を作成することは、ディレクトリが Schema 1 環境であり、Access Manager を使用していない場合のみ推奨されます。
これで任意のユーザーとしてログインし、リソースをイベントに加えることができるようになります。
csresource および cscal ユーティリティーの詳細な説明については、『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』の付録 D「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」を参照してください。