Delegated Administrator のログ情報は、Delegated Administrator コンポーネント、Delegated Administrator が配備された Web コンテナ、Directory ServerおよびAccess Managerによって生成されたログファイルを検証することによって得られます。
この付録では次の項目について説明します。
Delegated Administrator ユーティリティー (commadmin) をデバッグするには、commadmin コマンドの -v オプションを使ってクライアントのデバッグメッセージを印字します。
Delegated Administrator コンソールは、次の実行時ログファイルを作成します。
デフォルトログファイル名: da.log
デフォルトの場所: /opt/SUNWcomm/log
logger.properties という名前のログプロパティーファイルを編集することによって、独自のログファイルを指定できます。
logger.properties ファイルをテキストエディタで開きます。
デフォルトでは、logger.properties ファイルは次のディレクトリにあります。
da-base/data/da/WEB-INF/classes/com/sun/comm/da/resources
logger.properties ファイルで次のプロパティーを変更できます。
da.logging.enable=yes または no
yes を選択するとロギングが有効になり、no を選択するとロギングが無効になります。
デフォルトでは、ロギングは無効です。ロギングを有効にするには、この値を yes に設定する必要があります。
da.log.file=full pathname
ロギング文が書き込まれるディレクトリとファイルを指定します。このプロパティーにより、da.log が指定したファイル名およびファイル位置に変わります。
編集した logger.properties ファイルを Delegated Administrator コンソールが使用する Web コンテナに再配備します。
変更を有効にするには、カスタマイズした logger.properties ファイルを Web コンテナに配備するスクリプトを実行する必要があります。
カスタマイズしたプロパティーファイルを特定の Web コンテナに配備する方法については、「カスタマイズした設定ファイルを配備する」を参照してください。
Web コンテナにインストールされている Delegated Administrator サーブレットによって生成されたデバッグ文を含む Delegated Administrator サーバーログを作成することができます。
これは、Delegated Administrator サーブレットからのデバッグメッセージを Debug サーブレットで記録することによって行います。
Delegated Administrator サーバーメッセージをデバッグログに書き込むには、commadmin debug log コマンドを使用します。
-f オプションは、ログのフルパスとファイル名を指定します。
-t オプションを使用すると、デバッグメッセージのログへの書き込みと、デバッグロギングのオフ設定を切り替えることができます。
たとえば、次のコマンドを入力します。
commadmin debug log -D paul -n sesta.com -w bolton \ -t on -f /tmp/debug.log |
上記のコマンドは、Debug サーブレットのメッセージを次のパスにあるファイルに記録します。
/tmp/debug.log
ログは、/tmp/ または /var/tmp/ ディレクトリ内にのみ作成できます。
Web コンテナを再起動した場合は常に、commadmin debug log コマンドを再度実行してください。
Web コンテナによって生成されるサーバーログを検証すると、Delegated Administrator のデバッグが詳細に行えます。
Web Server 6.x は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。
web_server6_base/https-host.domain /logs
各表記の意味は次のとおりです。
web_server6_base は、Web Server 6.x ソフトウェアがインストールされているパスです。例: /opt/SUNWwbsvr
host.domain は、Web Server 6.x を実行しているマシンのホストおよびドメイン名です。
Web Server 7.x は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。
web_server7_config_base/https- host.domain/logs
各表記の意味は次のとおりです。
web_server7_config_base は、Web Server 7.x の設定ファイルとログファイルがインストールされるパスです。例: /var/opt/SUNWwbsvr7
host.domain は、Web Server 7.x を実行しているマシンのホストおよびドメイン名です。
Application Server 7.x は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。
/application_server7_base/domains/domain1/server1/logs
各表記の意味は次のとおりです。
application_server7_base は、Application Server 7.x ソフトウェアがインストールされているパスです。
Application Server 8.x は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。
サーバーログ:
/application_server8_base/domains/domain1/logs
アクセスログ:
/application_server8_base/domains/domain1/logs/access/server_access_log
各表記の意味は次のとおりです。
application_server8_base は、Application Server 8.x ソフトウェアがインストールされているパスです。
Directory Server と Access Manager によって生成されるログを検証すると、Delegated Administrator のデバッグが詳細に行えます。
Directory Server は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。
/var/opt/mps/serverroot/slapd-hostname /logs
各表記の意味は次のとおりです。
hostname は、Directory Server が起動しているマシンの名前です。
Access Manager は、次のパスにログファイルを保持しています。
/var/opt/SUNWam/debug
前述のパスには、amProfile と amAuth ログが含まれています。
/var/opt/SUNWam/logs
前述のパスには、amAdmin.access と amAdmin.error ログが含まれています。