Sun Java System Delegated Administrator 6.4 管理ガイド

付録 C Delegated Administrator のデバッグ

Delegated Administrator のログ情報は、Delegated Administrator コンポーネント、Delegated Administrator が配備された Web コンテナ、Directory ServerおよびAccess Managerによって生成されたログファイルを検証することによって得られます。

この付録では次の項目について説明します。

コマンド行ユーティリティーのデバッグ

Delegated Administrator ユーティリティー (commadmin) をデバッグするには、commadmin コマンドの -v オプションを使ってクライアントのデバッグメッセージを印字します。

Delegated Administrator コンソールログ

Delegated Administrator コンソールは、次の実行時ログファイルを作成します。

logger.properties という名前のログプロパティーファイルを編集することによって、独自のログファイルを指定できます。

Procedure独自の Delegated Administrator コンソールログファイルを指定する

  1. logger.properties ファイルをテキストエディタで開きます。

    デフォルトでは、logger.properties ファイルは次のディレクトリにあります。

    da-base/data/da/WEB-INF/classes/com/sun/comm/da/resources

  2. logger.properties ファイルで次のプロパティーを変更できます。

    • da.logging.enable=yes または no

      yes を選択するとロギングが有効になり、no を選択するとロギングが無効になります。

      デフォルトでは、ロギングは無効です。ロギングを有効にするには、この値を yes に設定する必要があります。

    • da.log.file=full pathname

      ロギング文が書き込まれるディレクトリとファイルを指定します。このプロパティーにより、da.log が指定したファイル名およびファイル位置に変わります。

  3. 編集した logger.properties ファイルを Delegated Administrator コンソールが使用する Web コンテナに再配備します。

    変更を有効にするには、カスタマイズした logger.properties ファイルを Web コンテナに配備するスクリプトを実行する必要があります。

    カスタマイズしたプロパティーファイルを特定の Web コンテナに配備する方法については、「カスタマイズした設定ファイルを配備する」を参照してください。

Delegated Administrator サーバーログ

Web コンテナにインストールされている Delegated Administrator サーブレットによって生成されたデバッグ文を含む Delegated Administrator サーバーログを作成することができます。

これは、Delegated Administrator サーブレットからのデバッグメッセージを Debug サーブレットで記録することによって行います。

Delegated Administrator サーバーメッセージをデバッグログに書き込むには、commadmin debug log コマンドを使用します。

-f オプションは、ログのフルパスとファイル名を指定します。

-t オプションを使用すると、デバッグメッセージのログへの書き込みと、デバッグロギングのオフ設定を切り替えることができます。

たとえば、次のコマンドを入力します。


commadmin debug log -D paul -n sesta.com -w bolton \
-t on -f /tmp/debug.log

上記のコマンドは、Debug サーブレットのメッセージを次のパスにあるファイルに記録します。

/tmp/debug.log

ログは、/tmp/ または /var/tmp/ ディレクトリ内にのみ作成できます。

Web コンテナを再起動した場合は常に、commadmin debug log コマンドを再度実行してください。

Web コンテナサーバーログ

Web コンテナによって生成されるサーバーログを検証すると、Delegated Administrator のデバッグが詳細に行えます。

Web Server 6.x

Web Server 6.x は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。

web_server6_base/https-host.domain /logs

各表記の意味は次のとおりです。

Web Server 7.x

Web Server 7.x は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。

web_server7_config_base/https- host.domain/logs

各表記の意味は次のとおりです。

Application Server 7.x

Application Server 7.x は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。

/application_server7_base/domains/domain1/server1/logs

各表記の意味は次のとおりです。

Application Server 8.x

Application Server 8.x は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。

サーバーログ:

/application_server8_base/domains/domain1/logs

アクセスログ:

/application_server8_base/domains/domain1/logs/access/server_access_log

各表記の意味は次のとおりです。

Directory Server と Access Manager ログ

Directory Server と Access Manager によって生成されるログを検証すると、Delegated Administrator のデバッグが詳細に行えます。

Directory Server

Directory Server は、次のパスにアクセスログとエラーログを保持しています。

/var/opt/mps/serverroot/slapd-hostname /logs

各表記の意味は次のとおりです。

Access Manager

Access Manager は、次のパスにログファイルを保持しています。

/var/opt/SUNWam/debug

前述のパスには、amProfileamAuth ログが含まれています。

/var/opt/SUNWam/logs

前述のパスには、amAdmin.accessamAdmin.error ログが含まれています。