Messaging Server 6.0 リリースでは、複数階層配備におけるメッセージストアに配信を行う LMTP 設定が可能になりました。インバウンドリレーとバックエンドメッセージストアが使用されるこのような環境では、アドレス拡張、自動返信や転送などの配信方法、およびメーリングリストの拡張などに関してリレーが重要な役割を果たします。
バックエンドストアへの配信はこれまで SMTP 上で行われてきました。SMTP では、バックエンドシステムで LDAP ディレクトリの受取人アドレスを再度調べる必要があるため、MTA の全機能が使用されます。速度と効率性を向上するために、MTA では SMTP ではなく LMTP を使用してバックエンドストアにメッセージを配信できます。詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド』の第 16 章「LMTP 配信」を参照してください。
LMTP は、複数階層配備で使用されるように設計されています。LMTP を単一システム配備で使用することはできません。Messaging Server に実装されている LMTP サービスは、ほかの LMTP サーバーまたは LMTP クライアントと連携して動作するように設計されていません。