MMP には、メッセージを受け取るが転送はしないように設計された SMTP プロキシが含まれています。この設計のため、MMP SMTP プロキシを DNS MX レコードのターゲットとして使用したり、そのほかの方法でインターネット上の任意の発信元から着信するメールを受信するために使用したりしてはいけません。Messaging Server では、メッセージ転送機能に MMP SMTP プロキシを使用できません。
Messaging Server では、エンドユーザークライアントからのメッセージの送信に MMP SMTP プロキシを使用できません。ただし、MMP の多重化機能は、POP 接続や IMAP 接続を正しいバックエンドストアに割り当てるために必要ですが、SMTP 送信には必要ありません。標準に従うメールクライアントに対しては MX レコードにより、また、標準に従わないメールクライアントに対しては単純なロードバランサによって、SMTP 送信を分散できます。
MMP SMTP プロキシは次の場合にのみ使用してください。
MTA が SSL/TLS 処理によって妨げられている場合で、MMP SMTP プロキシでそのメッセージ送信プロセスのオフロードを行いながら、標準の SMTP STARTTLS を引き続きサポートできるとき。
MMP で POP や IMAP に SSL ハードウェアアクセラレータを使用している場合で、それを SMTP 送信にも利用すると効果が期待できるとき。
「POP before SMTP」メカニズムを使用する必要があるため、MMP SMTP プロキシが必須になる場合。
必要な機能が MMP SMTP プロキシにはあり、バックエンド MTA にはない場合。
配備にプロキシが必要な場合。この場合は、MMP SMTP プロキシを使用してください。このプロキシは、MTA が持っているセキュリティー機能と SMTP 拡張機能を保持するように特別に設計されており、それを安全に行うためにカスタム SMTP 拡張機能 (XPEHLO) を使用します。
MMP SMTP プロキシは、バックエンドとしての Messaging Server の SMTP サーバーでのみ動作します。