クラスタソフトウェアを使用すると、Messaging Server および Calendar Server で高可用性が実現できるように設定できます。Messaging Server は、Sun Cluster および Veritas Cluster Server の両方のソフトウェアをサポートしています。Calendar Server は、Sun Cluster ソフトウェアをサポートしています。
フロントエンドとバックエンドコンポーネントが別々のマシンに分散された Tier (層) Communications Suite アーキテクチャーでは、バックエンドが持続的データを保持する「ストア」となるため、クラスタテクノロジを使用してバックエンドコンポーネントの可用性を高くする場合があります。Messaging Server や Calendar Server のフロントエンドでは持続的データを保持しないため、これらのサーバーでは通常、クラスタテクノロジは保証されていません。通常、Messaging Server の MTA と MMP、Web メールサーバー、および Calendar Server のフロントエンドの可用性を高めるには、システムを冗長化します。つまり、複数のフロントエンドホストを配備します。また、RAID テクノロジによって MTA のディスクサブシステムを保護することで MTA を高可用性化することも可能です。
Sun Cluster トポロジの詳細については、『Sun Cluster Concepts Guide for Solaris OS』の第 2 章「Key Concepts for Hardware Service Providers」を参照してください。
Messaging Server の高可用性の設定について詳しくは、『Sun Java System Messaging Server 6.3 管理ガイド』の第 3 章「高可用性の設定」を参照してください。
Calendar Server の高可用性の設定について詳しくは、『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』の第 6 章「Calendar Server 6.3 ソフトウェアでの高可用性 (フェイルオーバーサービス) の設定」を参照してください。