Sun Java Communications Suite 5 配備計画ガイド

2 層 Calendar Server アーキテクチャー

Calendar Server は、複数のフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーに設定を分配することにより、スケーラビリティーを実現します。各サーバーでは、Calendar Server サービスを複数の CPU に分散させることもできます。

次の図に示す 2 層アーキテクチャーはネットワークフロントエンド / データベースバックエンド構成とも呼ばれ、ユーザーはフロントエンドサーバーにログインし、DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス (csdwpd プロセス) を使用してバックエンドサーバーに接続します。カレンダデータベースは、バックエンドサーバーだけに接続されています。この図には示されていませんが、フロントエンドホストは、LDAP ディレクトリにアクセスする必要があります。

図 16–2 2 層 Calendar Server アーキテクチャー

この図は、高いスケーラビリティーを備えた Calendar Server 配備を示したものです。

フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方で実行される Calendar Server プロセスは次のとおりです。

この構成では、ユーザーはバックエンドサーバーにログインしないため、HTTP サービス (cshttpd プロセス) は必要ありません。

Calendar Server サービスの詳細については、『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』を参照してください。

スケーラブルな Calendar Server の構成には、ユーザーの認証とユーザー設定の格納に使用するディレクトリサーバーが必要です。