Calendar Server は、複数のフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーに設定を分配することにより、スケーラビリティーを実現します。各サーバーでは、Calendar Server サービスを複数の CPU に分散させることもできます。
次の図に示す 2 層アーキテクチャーはネットワークフロントエンド / データベースバックエンド構成とも呼ばれ、ユーザーはフロントエンドサーバーにログインし、DWP (データベースワイヤプロトコル) サービス (csdwpd プロセス) を使用してバックエンドサーバーに接続します。カレンダデータベースは、バックエンドサーバーだけに接続されています。この図には示されていませんが、フロントエンドホストは、LDAP ディレクトリにアクセスする必要があります。
フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方で実行される Calendar Server プロセスは次のとおりです。
ユーザーはロードバランサによってフロントエンドサーバーに誘導され、そこでログインします。それぞれのフロントエンドサーバーは次のサービスを必要とします。
管理サービス (csadmind プロセス)
HTTP サービス (cshttpd プロセス)
GSE データベース (csstored)
各バックエンドサーバーにはカレンダデータベースが接続されるため、各バックエンドサーバーは次のサービスを必要とします。
この構成では、ユーザーはバックエンドサーバーにログインしないため、HTTP サービス (cshttpd プロセス) は必要ありません。
Calendar Server サービスの詳細については、『Sun Java System Calendar Server 6.3 管理ガイド』を参照してください。
スケーラブルな Calendar Server の構成には、ユーザーの認証とユーザー設定の格納に使用するディレクトリサーバーが必要です。