Sun Java Communications Suite 5 配備計画ガイド

遅延の影響を受ける LDAP 属性

スレーブディレクトリサーバーの更新遅延が短い場合 (ほんの数秒程度である場合)、クライアント側で大きな問題は生じません。しかしながら、その遅延が長い場合 (数分または数時間の場合)、その遅延時間の間、不正確な LDAP データがクライアント上に表示されてしまいます。

次の表は、マスター / スレーブ LDAP サーバー構成で Calendar Server がマスターLDAP ディレクトリサーバーにスレーブ LDAP ディレクトリサーバー経由でアクセスする場合に、遅延の影響を受ける LDAP 属性の一覧です。

表 18–1 遅延の影響を受ける Calendar Server LDAP 属性

操作 

影響を受ける LDAP 属性 

自動プロビジョニング 

icsCalendar、icsSubscribed、icsCalendarOwned、icsDWPHost

カレンダグループ 

icsSet

カレンダ作成 

icsCalendarOwned、icsSubscribed

カレンダ登録 

icsSubscribed

ユーザーオプション 

icsExtendedUserPrefs、icsFirstDay、icsTimeZone、icsFreeBusy

カレンダ検索 

icsCalendarOwned

エンドユーザーが常に最新の LDAP データにアクセスするようにするには、次の節 「マスター / スレーブ遅延問題の解決」で説明する手順に従って LDAP データキャッシュを設定します。