特に LDAP ディレクトリのカレンダ検索を使用している場合、LDAP Directory Server のパフォーマンスを向上させるには、次の点を考慮してください。
Calendar Server が LDAP Directory Server アクセスするときのパフォーマンスを向上させるには、LDAP 設定ファイルの各種属性にインデックスを追加します。
設定プログラム comm_dssetup.pl は、オプションでインデックス作成を行います。
インデックス作成によってパフォーマンスがどれだけ変わったかを調べるには、次のテストを実行します。
インデックス作成を実行する前に、次の LDAP コマンドの実行に要する時間を計測します。
ldapsearch -b "base" "(&(icscalendarowned=* user*)(objectclass=icsCalendarUser))" |
ここで、base は、Calendar Server のユーザーとリソースのデータが格納されている Directory Server の LDAP ベース DN です。 user は、一般ユーザーが Calendar Express の「登録」> 「カレンダ検索」ダイアログで入力できる値です。
icsCalendarOwned のインデックス作成を実行します。
再度 LDAP コマンドを実行して、時間を計測します。
ldapsearch -b "base" "(&(icscalendarowned=*user*)(objectclass=icsCalendarUser))" |
ここで、base は、Calendar Server のユーザーとリソースのデータが格納されている Directory Server の LDAP ベース DN です。 user は、一般ユーザーが Calendar Express の「登録」> 「カレンダ検索」ダイアログで入力できる値です。
時間を比較します。2 つの時間に測定可能な差異が存在するはずです。
ルックスルー制限 (nsslapd-lookthroughlimit) パラメータとサイズ制限 (nsslapd-sizelimit) パラメータが適切な値に設定されているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
ldapsearch -b "base" "(&(icscalendarowned=* user ID*) (objectclass=icsCalendarUser))"
ここで、base は Calendar Server のユーザーとリソースのデータが格納されている Directory Server の LDAP ベース DN です。 user ID は、一般ユーザーが Communications Express のカレンダ検索ダイアログで入力可能な値です。
LDAP サーバーがエラーを返す場合は、nsslapd-sizelimit または nsslapd-lookthroughlimit パラメータの大きさが十分でない可能性があります。次のガイドラインに従って、これらのパラメータを設定してください。
slapd.conf ファイルまたは同等のファイルの nsslapd-sizelimit パラメータの値は、必要な結果をすべて返すのに十分な大きさにする必要があります。大きさが十分でない場合、切り捨てが実行され、結果が表示されないことがあります。
slapd.ldbm.conf ファイルまたは同等のファイルの nsslapd-lookthroughlimit パラメータの値は、LDAP ディレクトリ内のすべてのユーザーとリソースの検索を完了するのに十分な大きさにする必要があります。可能な場合は、 nsslapd-lookthroughlimit を -1 に設定します。そうすると、検索に制限がなくなります。