次の質問を参考にして、リモートサイトフェイルオーバーの計画を立ててください。
サイトで必要とする応答性のレベルはどの程度か
組織によっては、プライマリサイトで障害が発生したときに、手動処理のスクリプトセットで十分対応可能な場合もあります。短時間 (数分間) のうちにリモートサイトがアクティブになる必要がある組織もあります。そのような組織では、Veritas リモートサイトフェイルオーバーソフトウェアかそれに相当する機能を持ったその他のソフトウェアが必要です。
ローカル HA 用の Sun Cluster とリモートサイトフェイルオーバー用の Veritas ソフトウェアを併用しないでください。Sun Cluster は現時点ではリモートサイトフェイルオーバーをサポートしていません。
また、プライマリサイトからバックアップサイトへの自動フェイルオーバーをソフトウェアに許可しないでください。その場合、セカンダリサイトからプライマリサイトの障害が誤って検出される可能性がかなり高くなります。このようなケースでは、ソフトウェアにプライマリサイトを監視させ、障害を検出したときに警告を出させるように設定します。次に、バックアップサイトへの自動フェイルオーバープロセスを開始する前に、障害が実際に発生していることを確認します。
どれぐらいのデータを保存し、どの程度の速さで利用可能にする必要があるか
これは単純な質問のようですが、細分化されて回答の幅は広くなります。シナリオには、簡単なものからほとんど完全なものまであり、ハードウェア、ネットワークデータインフラストラクチャー、保守のコストの面でも大きな違いがあります。