Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 配備計画ガイド

mboxlist ディレクトリ

mboxlist ディレクトリには入出力が非常に集中しますが、特にサイズが大きいというわけではありません。mboxlist ディレクトリには、ストアとトランザクションログで使用されるデータベースがあります。高頻度の入出力があり、データベースを構成する複数のファイルを複数のファイルシステム間で分割できないことから、大規模な配備では mboxlist ディレクトリをそれ自身のストライプかボリューム上に配置する必要があります。これは、メッセージストアの多くの操作がデータベースにアクセスするため、垂直的スケーラビリティーの喪失の原因にもつながります。アクセスが激しいシステムでは、これがボトルネックになります。mboxlist ディレクトリの入出力パフォーマンスのボトルネックによって、ストアの raw パフォーマンスと応答時間が悪くなるだけでなく、垂直的スケーラビリティーも減少します。バックアップから高速に復旧することが要求されるシステムでは、このディレクトリを Solid State Disks (SSD) 上に配置するか、パフォーマンスの高いキャッシングアレイを使って、ファイルシステム上でサービスを継続したまま復元処理を進行できるような高い書き込みレートを許可します。