サポートされている Calendar Server プロビジョニングツールを使って、LDAP ディレクトリ内のユーザー、グループ、およびドメインのエントリ情報の問い合わせ、変更、追加、または削除を行うことができます。この節では、これらの Calendar Server プロビジョニングツールについて説明します。
「Calendar Server で使用するスキーマの選択」にある質問のほかに、表 8–2 を使用して、スキーマとプロビジョニングツールオプションを評価します。
Calendar Server のインストールおよび設定に先立って、Calendar Server エントリをプロビジョニングするためのスキーマおよびツールを決定する必要があります。
次の節で、サポートされているプロビジョニングツールに関する高度な情報について説明します。
スキーマ 1 のユーザーとグループに関しては、LDAP Directory ツール (スキーマ 2 はサポートされていない) を使用してプロビジョニングを行います。ユーザーインタフェースを使用せずに LDAP を通じて LDIF レコードの追加、削除、変更を行うことで、ユーザーとグループのプロビジョニングを直接行えます。
Access Manager はスキーマ 2 を使用します。Java Enterprise System 製品群に含まれる Sun Java System コンポーネント製品がスキーマ 2 を使用するため、Communications Services 6 Delegated Administrator ユーティリティーを使用します。Java Enterprise System 製品を複数使用する場合や Calendar Server の新規インストールを実行する場合には、特にそのようにする必要があります。
インストール方法については、『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator 管理ガイド』を参照してください。
次の表に、サポートされているさまざまなスキーマ、プロビジョニングツール、プロビジョニングの制限、および詳細情報についての推奨マニュアルを示します。
表 8–2 Calendar Server のプロビジョニングメカニズム
サポートされているプロビジョニングツール |
プロビジョニングツールの機能 |
プロビジョニングツールの制限 |
詳細情報 |
---|---|---|---|
使用スキーマ: スキーマ 1 |
LDAP エントリを直接変更するツールまたはカスタムプロビジョニングツールを作成するツールを提供します。 |
Sun スキーマ 2 およびほかの Java Enterprise System 製品との互換性がありません。 |
『iPlanet Messaging Server 5.2 Provisioning Guide』および『iPlanet Messaging and Collaboration Schema Reference』を参照してください。 Sun LDAP スキーマ 1 プロビジョニングモデルについて説明しています。 さらに、LDAP プロビジョニングツールと特定の属性およびオブジェクトクラスの使用法についても説明しています。 |
使用スキーマ: スキーマ 2 |
ユーザー、グループ、ドメイン、およびリソースを管理する管理者のためのグラフィカルインタフェースとコマンド行インタフェースを提供します。 ほかの Java Enterprise System 製品と互換性があります。 |
|
『Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator 管理ガイド』を参照してください。 コマンド行ユーティリティーの構文と使用法を解説しています。 |