この節では、Messaging Server のインストールの準備のための考慮事項について説明します。
リソースの競合: サーバー間のリソースの競合を回避するには、Messaging Server をインストールするホストとは別のホストに Directory Server をインストールすることを検討してください。
インストール権限: Messaging Server をインストールするには、ルート としてログオンする必要があります。
Messaging Server ベースディレクトリ: Messaging Server は、msg_svr_baseと呼ばれるディレクトリ (たとえば /opt/SUNWmsgsr) にインストールされます。このディレクトリは、既知のファイル配置構造 (ファイルディレクトリパス) を持っています。
サーバーのアップグレード: Messaging Server ホストにその他のコンポーネント (Web Server、Directory Server、Access Manager、および管理サーバー) をインストールしない場合は、これらのコンポーネントのアップグレードは不要で、Messaging Server は問題なく動作します。同じマシンにその他のコンポーネントがインストールされている場合は、Messaging Server とともにそのコンポーネントをアップグレードする必要があります。
ポート番号の競合: 同じマシンに特定の製品をインストールすると、ポート番号の競合が起こる場合があります。次の表は、ポート番号が競合する可能性についてまとめたものです。
ポート番号の競合 |
コンポーネント |
コンポーネント |
---|---|---|
143 |
IMAP サーバー |
MMP IMAP プロキシ |
110 |
POP3 サーバー |
MMP POP3 プロキシ |
993 |
SSL を使用した IMAP |
SSL を使用した MMP IMAP プロキシ |
80 |
Access Manager (Web サーバーのポート) |
可能であれば、ポート番号が競合する製品は別のホストにインストールします。それができない場合は、競合する製品のいずれかでポート番号を変更する必要があります。ポート番号を変更するには、configutil ユーティリティーを使用します。手順については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』を参照してください。
次の例では、configutil の service.http.port パラメータを使用して、Messenger Express の HTTP ポート番号を 8080 に変更しています。
configutil -o service.http.port -v 8080 |