カレンダ、カレンダプロパティー、カレンダコンポーネントへのアクセスの可否を決定する上で、Calendar Server は次のユーザーを区別します。
一次カレンダ所有者は、所有するカレンダに対する完全なアクセス権を持ちます。一次カレンダ所有者が本人所有のカレンダにアクセスする場合、Calendar Server はアクセス制御チェックを一切行いません。
calmaster などの管理者、または root などのスーパーユーザーは、アクセス制御の対象とはならず、カレンダまたはカレンダコンポーネントに対してどのような処理も実行できます。詳細は、「Calendar Server の特別なアカウント」を参照してください。
一次カレンダ所有者は、本人が所有するカレンダにその他の所有者を指定できます。その他の所有者は一次所有者に代わって予定や仕事 (作業) のスケジューリング、削除、変更、了解、拒否を実行できます。
ics.conf ファイルの service.http.allowanonymouslogin が “yes” (デフォルト) に設定されている場合、特別なカレンダ ID (calid) である anonymous は、任意のパスワードを使用して Calendar Server にアクセスできます。anonymous ユーザーは、特定のドメインに関連付けられていません。calstore.anonymous.calid パラメータを編集することにより、anonymous ユーザーの calid を変更できます。
カレンダのアクセス権が全員に読み取りアクセスを許可している場合にも、カレンダを匿名で表示できます。たとえば、次のリンクを使用することにより、ユーザーは tchang:meetings という calid のカレンダを匿名表示できます (全員にカレンダへの読み取りアクセス権が許可されている場合)。
http://calendar.sesta.com:8080/?calid=tchang:meetings
anonymous ユーザーは、カレンダ上で公開されている予定と仕事を表示、印刷、検索することはできますが、その他の処理は行えません。
リソースカレンダの匿名表示については、「カレンダへのリンク設定」を参照してください。