ここで説明する内容は次のとおりです。
ホットバックアップは、現在書き込み中のトランザクションログを除くすべてのトランザクションログが適用されている最新のスナップショットで構成されていることが理想的です。しかし、システムのビジー状態によっては、トランザクションログの適用が遅れることがあります。このため、データベースにもホットバックアップにも適用されていないログファイルがいくつか存在する可能性があります。
このようにライブデータベースと「ほぼ同じ内容」にするのは、なんらかの大惨事が発生した場合やデータベースの破損が見つかった場合に停止時間とデータの損失を最小限に抑えるためです。
新しいホットバックアップは、24 時間ごとに新しいスナップショットが取得されるときに開始されます。古いホットバックアップは検証され、破棄されるまで保存されます。詳細は、「循環バックアップの機能」を参照してください。
コマンド行で、ics.conf が格納されているディレクトリに移動します。
cd /etc/opt/SUNWics5/config
次の ics.conf パラメータを “yes” に設定して、ホットバックアップを有効にします。
caldb.berkeleydb.hotbackup.enable=”yes”
ホットバックアップディレクトリのディレクトリパスを指定します。
caldb.berkeleydb.hotbackup.path= /var/opt/SUNWics5/hotbackup_directory
一次ディスクドライブにハードウェア障害が発生した場合に備えて、ホットバックアップを別のディスクまたはディスクサブシステムで行うこともできます。こうすることにより、一次ドライブまたはサブシステム上で発生する I/O の競合も減少する場合があります。
高可用性 (HA) の設定を行っている場合は、このパスを共有ストレージ (/global /cal/) のサブディレクトリとして指定します。第 7 章「高可用性 (フェイルオーバーサービス) の設定」も参照してください。
ics.conf ファイルの編集が終わったら、Calendar Server を再起動します。
cal_svr_base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
ics.conf ファイルを編集するときにカレンダサービスを停止する必要はありませんが、変更を適用するためにサービスを再起動する必要があります。