Calendar Server は、Sun Java System Instant Messaging 6.0 (以降) と統合され、カレンダの予定と作業に関するポップアップアラームを自動的に表示します。
この章で説明する内容は次のとおりです。
ここで説明する内容は次のとおりです。
ユーザーは、カレンダの今後公開される予定や作業の Instant Messenger ポップアップアラームを受信します。これらのポップアップアラームを有効にするには、次の 2 つを行う必要があります。
管理者は、Calendar Server および Instant Messaging サーバーを設定して、ポップアップ通知を許可する必要があります。
エンドユーザーは、予定通知システムでアラームを設定する Communications Express の「オプション」タブで電子メールアラームを指定する必要があります。
エンドユーザーは、Instant Messenger でカレンダリマインダを有効にする必要があります。
ポップアップを有効にすると、差し迫った予定や作業が近づくと、予定通知システムで設定されたアラームにより Calendar Server は電子メール通知を送信し、Instant Messaging はポップアップアラームを表示します。
Calendar Server 管理者は、エンドユーザーの電子メール通知またはポップアラームのいずれか一方、または両方を設定できます。たとえば、電子メールアラームを無効にするときは、ics.conf ファイルのパラメータを次のように設定します。
caldb.serveralarms.binary.enable= "no"
Instant Messaging ポップアップアラームを有効に設定すると、次のアーキテクチャーフローで処理されます。
Instant Messaging JMS サブスクライバが Calendar Server の予定と通知を ENS (予定通知サービス) に登録します。
Calendar Server が text/xml 形式または text/calendar 形式で予定または通知を ENS に送信します。
Instant Messaging JMS サブスクライバがカレンダの予定または通知を受け取り、text/calendar 形式のメッセージを生成します。
エンドユーザーがオンライン状態であれば、Instant Messaging サーバーはカレンダの所有者にメッセージを送信します。
受信者がいれば、Instant Messenger は HTML ポップアップアラームを生成し、メッセージに基づいてエンドユーザーのデスクトップに表示します。
ここでは、次の設定手順について説明します。
次の Instant Messaging のポップアップを設定するために必要な作業の概要は、便宜上紹介しています。Instant Messaging を設定するには、次の Web サイトで入手可能な Instant Messaging のマニュアルを参照してください。
http://docs.sun.com/coll/1309.2
新しいパッケージ SUNWiimag をインストールします。
Instant Messaging のポップアップを使用するには、Java Enterprise System インストーラを使用して Instant Messaging パッケージをインストールする必要があります。
Instant Messaging をインストールしたマシンで、次のディレクトリに移動します。
cd /etc/opt/SUNWiim/default/config
iim.conf ファイルの次の表に示すパラメータを 1 つ以上編集します。
次に示すパラメータ値により、予定と作業の両方のポップアップアラームの設定がわかります。iim.conf ファイルにこれらのパラメータが存在しない場合は、追加します。
imadmin コマンド行ユーティリティーが格納されているディレクトリに移動します。
cd /opt/SUNWiim/sbin
imadmin を使用して Calendar エージェントを起動します。
imadmin start agent-calendar
Calendar エージェントは、Calendar Server ユーザーにポップアップ機能を提供する Instant Messaging コンポーネントです。Instant Messaging に用意されているツールを使用すると、Calendar エージェントの起動、停止、再起動、または状態の確認、さらにはログファイルによるアクティビティーの監視を行うことができます。
stop、start、および refresh コマンドが含まれたスクリプトがある場合は、そこに Calendar エージェントを追加してください。
imadminト および Calendar エージェントについては、『Sun Java System Instant Messaging 7 2005Q1 管理ガイド』を参照してください。
次の表に示す ics.conf パラメータに、示された値が設定されているかどうかを確認します。設定されていない場合や、パラメータをカスタマイズする場合は、次の手順を実行します。
設定を変更する権限を持つ管理者としてログインします。
/etc/opt/SUNWics5/cal/config ディレクトリに移動します。
古い ics.conf ファイルをコピーして名前を変更し、保存します。
次の表に示すように ics.conf パラメータを編集します。
パラメータ |
説明とデフォルト値 |
---|---|
caldb.serveralarms |
キューに入れるカレンダアラームを有効にします。デフォルトは “yes” (有効) です。 |
caldb.serveralarms.contenttype |
アラーム内容の出力形式。デフォルトは "text/xml" です。 |
caldb.serveralarms.dispatch |
送信するカレンダアラームを有効にします。デフォルトは “yes” です。 |
caldb.serveralarms.dispatchtype |
送信するサーバーアラームの種類。デフォルトは "ens" です。 |
caldb.serveralarms.url |
アラーム内容を取得するアラームの URL。デフォルトは "enp:///ics/customalarm" です。 |
ファイルを ics.conf として保存します。
Calendar Server を再起動します。
cal_svr_base /SUNWics5/cal/sbin/start-cal
Calendar Server の予定と作業のポップアップアラームを受信するには、エンドユーザーは各自の Instant Messenger を次のように設定する必要があります。