Communications Server は、対応する JDBC ドライバを持つすべてのデータベース管理システムに接続できるように設計されています。次の JDBC ドライバとデータベースの組み合わせがサポートされます。これらの組み合わせは、Communications Server でテスト済みであり、Java EE と互換性があることが確認されています。
その他の JDBC ドライバは、Communications Server で使用可能ですが、Java EE との互換性テストはまだ完了していません。Sun では、それらのドライバの製品サポートは提供していませんが、Communications Server での使用についての限定サポートを提供しています。
JDBC ドライバを統合する方法、および管理コンソールまたはコマンド行インタフェースを使用して設定を実装する方法については、『Sun GlassFish Communications Server 1.5 管理ガイド』を参照してください。
Oracle データベースユーザーが capture-schema コマンドを実行するには、そのユーザーがスキーマの所有者でないかぎり、ANALYZE ANY TABLE 特権が必要です。この特権は、データベース管理者がユーザーに付与します。capture-schema の詳細は、『Sun GlassFish Communications Server 1.5 Reference Manual』を参照してください。
Java DB JDBC ドライバは、デフォルトで Communications Server に含まれています。ただし、Solaris バンドル版のインストールには Java DB は含まれていません。したがって、Solaris バンドル版のインストール以外では、この JDBC ドライバを Communications Server に組み込む必要はありません。
Java DB ドライバの JAR ファイルは derbyclient.jar です。
次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: JavaDB
「データソースクラス名」: 次のいずれかを指定します。
org.apache.derby.jdbc.ClientDataSource org.apache.derby.jdbc.ClientXADataSource
「プロパティー」:
user - データベースユーザーを指定します。
これは、Java DB が認証を使用するように設定されている場合にのみ必要です。Java DB は、デフォルトでは認証を使用しません。ユーザーを指定すると、その名前が、テーブルが属するスキーマの名前になります。
password - データベースパスワードを指定します。
これは、Java DB が認証を使用するように設定されている場合にのみ必要です。
databaseName - データベースの名前を指定します。
serverName - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
portNumber - データベースサーバーのポート番号を指定します (デフォルトと異なる場合のみ)。
「URL」: jdbc:javadb:// serverName:portNumber /databaseName;create=true
;create=true の部分は、データベースが存在していない場合にそのデータベースを作成する場合にのみ含めます。
このドライバの JAR ファイルは smbase.jar、smdb2.jar、および smutil.jar です。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: DB2
「データソースクラス名」: com.sun.sql.jdbcx.db2.DB2DataSource
「プロパティー」:
serverName - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
portNumber - データベースサーバーのポート番号を指定します。
databaseName - 必要に応じて設定します。
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
「URL」: jdbc:sun:db2:// serverName: portNumber;databaseName=databaseName
このドライバの JAR ファイルは smbase.jar、smoracle.jar、および smutil.jar です。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Oracle
「データソースクラス名」: com.sun.sql.jdbcx.oracle.OracleDataSource
「プロパティー」:
serverName - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
portNumber - データベースサーバーのポート番号を指定します。
SID - 必要に応じて設定します。
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
「URL」: jdbc:sun:oracle:// serverName[: portNumber][;SID=databaseName ]
このドライバの JAR ファイルは smbase.jar、smsqlserver.jar、および smutil.jar です。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Microsoft SQL Server
「データソースクラス名」: com.sun.sql.jdbcx.sqlserver.SQLServerDataSource
「プロパティー」:
serverName - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
portNumber - データベースサーバーのポート番号を指定します。
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
selectMethod - cursor に設定します。
「URL」: jdbc:sun:sqlserver:// serverName[: portNumber]
このドライバの JAR ファイルは smbase.jar、smsybase.jar、および smutil.jar です。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Sybase
「データソースクラス名」: com.sun.sql.jdbcx.sybase.SybaseDataSource
「プロパティー」:
serverName - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
portNumber - データベースサーバーのポート番号を指定します。
databaseName - 必要に応じて設定します。これは任意指定です。
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
「URL」: jdbc:sun:sybase:// serverName[: portNumber]
この DB2 ドライバの JAR ファイルは db2jcc.jar、db2jcc_license_cu.jar、および db2java.zip です。次のように環境変数を設定します。
LD_LIBRARY_PATH=/usr/db2user/sqllib/lib:${Java EE.home}/lib DB2DIR=/opt/IBM/db2/V8.1 DB2INSTANCE=db2user INSTHOME=/usr/db2user VWSPATH=/usr/db2user/sqllib THREADS_FLAG=native
次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: DB2
「データソースクラス名」: com.ibm.db2.jcc.DB2SimpleDataSource
「プロパティー」:
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
databaseName - 必要に応じて設定します。
driverType - 2 に設定します。
deferPrepares - false に設定します。
この Sybase ドライバの JAR ファイルは jconn2.jar です。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Sybase
「データソースクラス名」: 次のいずれかを指定します。
com.sybase.jdbc2.jdbc.SybDataSource com.sybase.jdbc2.jdbc.SybXADataSource
「プロパティー」:
serverName - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
portNumber - データベースサーバーのポート番号を指定します。
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
databaseName - 必要に応じて設定します。完全な URL ではなく、データベース名のみを指定してください。
BE_AS_JDBC_COMPLIANT_AS_POSSIBLE - true に設定します。
FAKE_METADATA - true に設定します。
この MySQL ドライバの JAR ファイルは mysql-connector-java-version-bin-g.jar です 。たとえば、mysql-connector-java-5.0.5-bin-g.jar などです。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: MySQL
「データソースクラス名」: 次のいずれかを指定します。
com.mysql.jdbc.jdbc2.optional.MysqlDataSource
「プロパティー」:
この Oracle ドライバの JAR ファイルは Oranxo.jar です。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Oracle
「データソースクラス名」: com.inet.ora.OraDataSource
「プロパティー」:
user - データベースユーザーを指定します。
password - データベースパスワードを指定します。
serviceName - データベースの URL を指定します。構文は次のとおりです。
jdbc:inetora:server:port:dbname
次に例を示します。
jdbc:inetora:localhost:1521:payrolldb
この例では、localhost は Oracle サーバーを実行しているマシンのホスト名、1521 は Oracle サーバーのポート番号、payrolldb はデータベースの SID です。データベース URL の構文の詳細については、Oracle のドキュメントを参照してください。
serverName - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
port - データベースサーバーのポート番号を指定します。
streamstolob - BLOB または CLOB データ型のサイズが 4K バイトを超え、このドライバが CMP で使用される場合は、このプロパティーを true に設定してください。
xa-driver-does-not-support-non-tx-operations - true の値に設定します。これは任意指定です。 同じ接続プールから非 XA 接続と XA 接続の両方が取得される場合にのみ必要です。パフォーマンスが低下する可能性があります。
このプロパティーを設定する代わりに、非 XA 接続用とXA 接続用の 2 つの接続プールを作成することもできます。
この Microsoft SQL Server ドライバの JAR ファイルは Merlia.jar です。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Microsoft SQL Server
「データソースクラス名」: com.inet.tds.TdsDataSource
「プロパティー」:
serverName - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
port - データベースサーバーのポート番号を指定します。
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
この Inet Sybase ドライバの JAR ファイルは Sybelux.jar です。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Sybase
「データソースクラス名」: com.inet.syb.SybDataSource
「プロパティー」:
serverName - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
portNumber - データベースサーバーのポート番号を指定します。
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
databaseName - 必要に応じて設定します。完全な URL ではなく、データベース名のみを指定してください。
この Oracle ドライバの JAR ファイルは ojdbc14.jar です。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Oracle
「データソースクラス名」: 次のいずれかを指定します。
oracle.jdbc.pool.OracleDataSource oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource
「プロパティー」:
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
URL - 次の構文を使用して完全なデータベース URL を指定します。
jdbc:oracle:thin:[user/password]@host[:port]/service
次に例を示します。
jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:customer_db
xa-driver-does-not-support-non-tx-operations - true の値に設定します。これは任意指定です。 同じ接続プールから非 XA 接続と XA 接続の両方が取得される場合にのみ必要です。パフォーマンスが低下する可能性があります。
このプロパティーを設定する代わりに、非 XA 接続用とXA 接続用の 2 つの接続プールを作成することもできます。
グローバルトランザクションの復旧が正しく動作するためには、トランザクションサービスで oracle-xa-recovery-workaround プロパティーを設定する必要があります。詳細については、「特定のデータベースに関する問題の回避方法」を参照してください。
このドライバを使用する場合、2000 バイトを超えるデータを列に挿入することはできません。この問題を回避するには、OCI ドライバ (JDBC Type 2) を使用します。
この OCI Oracle ドライバの JAR ファイルは ojdbc14.jar です。LD_LIBRARY_PATH を介して共用ライブラリが利用可能であること、および ORACLE_HOME プロパティーが設定されていることを確認してください。次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Oracle
「データソースクラス名」: 次のいずれかを指定します。
oracle.jdbc.pool.OracleDataSource oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource
「プロパティー」:
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
URL - 次の構文を使用して完全なデータベース URL を指定します。
jdbc:oracle:oci:[user/password]@host[:port]/service
次に例を示します。
jdbc:oracle:oci:@localhost:1521:customer_db
xa-driver-does-not-support-non-tx-operations - true の値に設定します。これは任意指定です。 同じ接続プールから非 XA 接続と XA 接続の両方が取得される場合にのみ必要です。パフォーマンスが低下する可能性があります。
このプロパティーを設定する代わりに、非 XA 接続用とXA 接続用の 2 つの接続プールを作成することもできます。
次のように接続プールを設定します。
「名前」: あとで JDBC リソースを設定するときに、この名前を使用します。
「リソースタイプ」: 適切な値を指定します。
「データベースベンダー」: Informix
「データソースクラス名」: 次のいずれかを指定します。
com.informix.jdbcx.IfxDataSource com.informix.jdbcx.IfxXADataSource
「プロパティー」:
serverName - Informix データベースサーバー名を指定します。
portNumber - データベースサーバーのポート番号を指定します。
user - 必要に応じて設定します。
password - 必要に応じて設定します。
databaseName - 必要に応じて設定します。これは任意指定です。
IfxIFXHost - データベースサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。
この CloudScape ドライバの JAR ファイルは db2j.jar、db2jtools.jar、db2jcview.jar、jh.jar、db2jcc.jar、および db2jnet.jar です。次のように接続プールを設定します。