さまざまな方法を使用して、個別のサブコンポーネントを手動で復旧できます。
ドメイン管理サーバー (DAS) が失われて影響があるのは、管理だけです。たとえ DAS が到達不可能であっても、Communications Server クラスタおよびアプリケーションは、それまでどおり稼働し続けます。
DAS を復旧するには、次のいずれかの方法を使用します。
asadmin でバックアップコマンドを定期的に実行して、定期的なスナップショットを作成します。ハードウェア障害後に、新しいマシンに同じネットワーク ID で Application Server をインストールし、以前に作成されたバックアップから asadmin で復元を実行します。詳細については、「ドメイン管理サーバーの再作成」を参照してください。
共有されている強固なファイルシステム (NFS など) 上で、ドメインのインストールと設定をします。主 DAS マシンで問題が発見されると、2 番目のマシンが同じ IP アドレスで稼働し、手動による介入、またはユーザーが指定した自動化によって引き継がれます。Sun クラスタでは、DAS フォールトトレラントを実現する場合と同様の手法を使用します。
Communications Server のインストールおよびドメインルートディレクトリを zip 形式で圧縮します。それを新しいマシンで復元し、同じネットワーク ID を割り当てます。ファイルベースのインストールを使用している場合は、これがもっとも簡単な方法である可能性があります。
DAS バックアップから復元します。AS8.1 UR2 パッチ 4 の指示を参照してください。
ノードエージェントおよびサーバーインスタンスを回復する方法は 2 つあります。
バックアップの zip ファイルを保持する。ノードエージェントおよびサーバーインスタンスをバックアップする明確なコマンドはありません。ノードエージェントディレクトリの内容を持つ zip ファイルを単に作成します。障害発生後に、同じホスト名と IP アドレスを持つ新しいマシンで保存済みのバックアップを解凍します。インストールディレクトリの場所、OS なども同じものを使用します。ファイルベースのインストール、パッケージベースのインストール、または復元されたバックアップイメージがマシン上に存在する必要があります。
手動での回復。同じ IP アドレスを持つ新しいホストを使用する必要があります。
Communications Server をノードエージェントとともにマシンにインストールします。
ノードエージェントを再作成します。サーバーインスタンスを作成する必要はありません。
同期によって、設定およびデータが DAS からコピーされ更新されます。
メッセージキュー (MQ) の設定およびリソースは、DAS に格納され、インスタンスに同期できます。その他のデータおよび設定情報は、すべて MQ ディレクトリ (通常は /var/imq の下) にあるため、必要に応じてこれらのディレクトリをバックアップおよび復元します。新しいマシンには、あらかじめ MQ インストールが含まれている必要があります。マシンを復元するときは、それまでどおり MQ ブローカが起動していることを必ず確認してください。