アラートの持続性アーキテクチャーには、次のデータベースが含まれます。
Enterprise Manager の組み込みデータベース。
アラートの持続に使用できる外部データベース。外部データベースには、ドメインごとに 1 つのアラートテーブルが含まれます。
デフォルトでは、アラートは外部データベースに持続されません。ここでは、持続性を有効にする方法について説明します。
さまざまな持続性設定の動作を理解する必要があります。
持続性を無効にすると、アラートが生成されて、現在稼動しているすべての監視インスタンスに送信されます。監視インスタンスには、アラート管理 API を使用するクライアントをいくつでも含めることができますが、Enterprise Manager のインスタンスは 1 つしか含められません。アラート管理 API の詳細は、『Java CAPS 管理と監視の API』を参照してください。
持続性を有効にしてジャーナル処理を無効にすると、アラートは外部データベースに一時的に保存されます。システムは、アラートができるだけすべての監視インスタンスに送信されるように動作します。信頼できるクライアントがアラートを受信したことが確認されると、そのアラートがデータベースから削除されます。
信頼できるクライアントはどの時点でも 1 つしか存在しません。信頼できる配信を最後に要求したクライアントが、信頼できるクライアントになります。Enterprise Manager は、サーバーの起動時に信頼できる配信を要求します。アラート管理 API を使用するクライアントは、アラート通知サービスへの登録時に信頼できる配信を要求できます。
信頼できるクライアントがシャットダウンしている場合は、次に信頼できる配信が要求されるまで信頼できるクライアントは存在しません。
持続性とジャーナル処理を両方とも有効にすると、アラートは外部データベースに永続的に保存されます。クライアントがアラートを消費しても、アラートはデータベースから削除されません。
次の任意のデータベースタイプを外部データベースとして使用できます。Derby データベースは、Sun Java System Application Server に含まれています。そのほかのデータベースタイプは含まれていません。
DB2
Derby
Oracle
PointBase
Sybase
Derby 以外のデータベースタイプを使用する場合は、付加的な設定タスクを実行します。たとえば、Java TM DataBase Connectivity ("JDBCTM") ソフトウェアと Java Naming and Directory InterfaceTM ("J.N.D.I.") API を使用して、データベースへのアクセスを設定します。
設定エージェントにログインしてアラート通知フィールドを変更する操作は、すべてのデータベースタイプで行います。
JavaCAPS-install-dir/appserver/domains/domain-name/jbi/config ディレクトリの eventmanagement.properties ファイルを開きます。
必要なら、AlertTableName プロパティーのデフォルト値を変更してファイルを保存します。
デフォルト値の変更は、組織のネーミング規則やデータベースサーバーのテーブル名の文字制限に合わせるために行うことがあります。
Sun Java System Application Server 管理コンソールにログインします。
JDBC ドライバを統合します。
このドライバを、共通クラスローダーまたはシステムクラスローダーからアクセス可能にすることができます。
JDBC ドライバを統合する方法については、管理コンソールの「ヘルプ」をクリックしてください。
左側のパネルで「リソース」ノードと「JDBC」ノードを展開し、「接続プール」ノードを選択します。
「新規」をクリックします。
JDBC 接続プールを作成します。
JDBC 接続プールを作成する方法については、管理コンソールの「ヘルプ」をクリックしてください。
左側のパネルで「JDBC リソース」ノードを選択します。
「新規」をクリックします。
JDBC リソースを作成します。
あとで JDBC リソースの JNDI 名を入力します。
今作成した JDBC 接続プールをプール名に設定します。
JDBC リソースを作成する方法については、管理コンソールの「ヘルプ」をクリックしてください。
JavaCAPS-install-dir/appserver/jbi/lib ディレクトリの jbi_rt.jar ファイルを開きます。
データベースタイプに合わせて SQL スクリプトを抽出します。
Oracle を使用している場合は、アラートの持続に使用される表スペースとユーザーを作成します。
アラートの持続に使用されるテーブルを作成します。
アプリケーションサーバーが実行していない場合は、アプリケーションサーバーを起動します。
ブラウザで、次の URL を入力します。
http://hostname:portnumber/configagent
ホスト名には、アプリケーションサーバーがインストールされているコンピュータの TCP/IP ホスト名を設定します。port-number は、アプリケーションサーバーの管理ポート番号に設定します。たとえば、次のように指定します。
http://myserver.company.com:4848/configagent
「設定エージェントのセキュリティーゲートウェイ」が表示されます。
「ユーザー ID」フィールドに、アプリケーションサーバーのユーザー名を入力します。
「パスワード」フィールドに、対応するパスワードを入力します。
「ログイン」をクリックします。
「設定エージェント」が表示されます。