ビジネスプロセス (BP) を開発するときは、まず Java CAPS プロジェクトに新規 BP を作成して名前を付けてから、BP キャンバスにモデリング要素やその他の Java CAPS コンポーネント処理を追加して、論理プロセスフローを開発します。他のオブジェクトと同様に、BP はプロジェクトエクスプローラに表示されます。次の手順を実行して BP モデルを作成します。
BP を作成したら、プロパティーを設定する必要があります。BP が完成したら、接続マップ、環境、および配備プロファイルを作成する必要があります。これで、プロジェクトをサーバーに配備できます。
BP を作成するには、まず新規 BP を Java CAPS プロジェクトに追加します。
「プロジェクトエクスプローラ」パネルで、プロジェクトを右クリックします。
「新規」をポイントし、コンテキストメニューから「Business Process」を選択します。
BP の新しい名前を入力します。
「保存」をクリックします。
新規プロジェクトの作成については、Sun Enterprise Service Bus のトピックを参照してください。
BP コンポーネントは、ビジネスプロセスデザイナで使用可能なモデリング要素をドラッグ、ドロップ、およびリンクすることで作成します。
BP のコンポーネントを作成するには、次の手順を実行します。
BP モデルに含めることのできるアクティビティーの種類は複数あります。使用できるアクティビティーの種類それぞれの説明と、そのツールバーアイコンについては、「ビジネスプロセスのアクティビティー」を参照してください。
次のいずれかを実行します。
ビジネスプロセスデザイナのツールバーで、アクティビティーアイコンをクリックし、キャンバスにドラッグします。
中間イベントまたは分岐アクティビティーの場合は、ビジネスプロセスデザイナのツールバーで、「中間イベント」または「分岐アクティビティー」をクリックし、使用するアクティビティーをクリックしてキャンバスにドラッグします。
アクティビティー名をクリックし、アクティビティーの新しい名前を入力します。これは省略可能です。デフォルト名を受け入れることができます。
アクティビティー名は、少なくとも 1 つの文字 (A - Z、a - z、または 0 - 9) を含み、文字または下線 (_) で始まる必要があります。また、スペースを含めることができます。
「プロジェクトエクスプローラからのコンポーネントの追加」の説明に従って、プロジェクトエクスプローラから Java CAPS コンポーネントを追加します (省略可能)。
「モデリング要素のリンク」の説明に従って、アクティビティーをリンクします。
プロジェクトエクスプローラの要素は、キャンバスまたはアクティビティーに直接ドロップできます。多くの要素はカスタム設定を備えているため、プロセスを細部にいたるまでモデル化できます。
プロジェクトエクスプローラで、追加する要素が表示されるまでツリーを展開します。
BP に追加できる要素は、FileClient の receive および write アクティビティーや Visual Page Designer の show 処理のように、プロジェクトエクスプローラに黄色の長方形アイコンをともなって表示されます。
要素をクリックし、ビジネスプロセスデザイナのキャンバスにドラッグします。
「モデリング要素のリンク」の説明に従って、モデリング要素をリンクします。
リンクは、アクティビティーを相互に接続することで、BP の流れを示します。BPM は無効なリンクを許可しないため、モデルは必ず適切にリンクされます。また、リンクはビジネスルールを受け入れることができます。ビジネスルールをともなうリンクは、青のアイコンのマークが付けられます。
モデリング要素のコネクタ部分にカーソルを移動します。
モデリング要素の外側の端にカーソルを当て、矢印ポインタが手の形に変わるまで、カーソルを押したままにします。
最初のアクティビティーからの線を 2 番目のアクティビティーのコネクタにドラッグし、マウスから手を離します。
リンクスタイルを変更するには、プロジェクトエクスプローラで BP を右クリックし、「リンクスタイルの切り替え」をクリックします。
「保存」をクリックします。
次の「ビジネスルールの組み込み」の説明に従って、ビジネスルールをリンクに追加します (省略可能)。
ビジネスルールアクティビティー内にロジックを設定したり、ビジネスルールをリンクに追加したりすることができます。ビジネスルールは、ビジネスルールデザイナを使用して定義します。ビジネスルールデザイナを表示するには、「ビジネスルールデザイナの表示」アイコンをクリックします。または、ビジネスルールアクティビティーあるいはリンク上のビジネスルールアイコンををダブルクリックします。ビジネスルールデザイナは、ビジネスルールをともなうリンクを追加または選択したとき、およびビジネスルールアクティビティーを追加または選択したときにアクティブになります。ビジネスルールデザイナからアクセスできるビジネスルールエディタを使用すると、ビジネスルールをさらに変更できます。
ビジネスルールデザイナでビジネスルールアクティビティーを使用すると、アクティビティー内でデータをマップしたり、操作したりすることができます。
ビジネスプロセスデザイナのツールバーで、「ビジネスルールアクティビティー」をクリックし、ビジネスプロセスデザイナのキャンバスにドラッグします。
ビジネスプロセスデザイナのツールバーで、「ビジネスルールデザイナの表示」をクリックします。
ビジネスプロセスデザイナの下部にビジネスルールデザイナが表示されます。
「ビジネスルールの定義」の説明に従って、アクティビティーのビジネスルールを定義します。
アクティビティー間でデータをマップおよび操作するために、ビジネスルールデザイナを使用して、ビジネスルールをリンクに追加できます。
BP 内のリンクを右クリックし、「ビジネスルールの追加」をクリックします。
ツールバーで、「ビジネスルールデザイナの表示」をクリックします。
ビジネスプロセスデザイナの下部にビジネスルールデザイナが表示されます。
「ビジネスルールの定義」の説明に従って、アクティビティーのビジネスルールを定義します。
データの直接的なマッピングもビジネスルールの 1 つです。また、ビジネスルールには、マッピング中にデータを操作するための複数のメソッドを含めることもできます。
ビジネスプロセスデザイナで、編集するビジネスルールアクティビティーまたはリンクをダブルクリックします。
マップするノードが表示されるまで、右側および左側のパネル内のツリーを展開します。
次のいずれかを実行します。
ビジネスルールの作成が完了したら、Enterprise Designer のツールバーの「保存」をクリックします。
いったん作成したビジネスルールは、ビジネスルールデザイナで変更できます。また、ビジネスルールデザイナに備わっているビジネスルールエディタも使用できます。エディタは、BP のビジネスルールを詳細に表示します。
BP 内で、変更するビジネスルールアクティビティーまたはビジネスルールをダブルクリックします。
次のいずれかを実行します。
ビジネスルールエディタ内でルールを変更するには、ビジネスルールデザイナのタイトルバーの左にある、下のグレーの三角形をクリックします。
ビジネスルールエディタが表示されます。
デフォルトでは、ルールは読み取り専用モードになっています。エディタを編集モードにするには、「単一のマッピングの表示」をクリックします。
1 つまたは一連のルールを削除するには、ノードを右クリックし、「削除」をクリックします。ルールを削除するときは注意してください。モデリング要素が BP から削除されることがありますが、取り消しはできません。
ルールに対して受け側のリセット機能をアクティブ化するには、ルールを右クリックし、「受け側のリセット」をクリックします (この機能の詳細は、「受け側のリセット」を参照)。
ノードをふたたび右クリックすると、チェックマークが付いた状態で「受け側のリセット」が表示されます。
ルールに対して受け側のリセット機能を非アクティブ化するには、ルールを右クリックし、「受け側のリセット」をクリックします。
ノードをふたたび右クリックすると、「受け側のリセット」はチェックマークなしで表示されます。
ツリーノードを展開するには、ノードを右クリックし、「展開」をクリックするか、または「すべて展開」をクリックして、すべてのノードを展開します。
ツリーノードを折りたたむには、ノードを右クリックし、「折りたたむ」をクリックします。
ルールの順序を変更するには、移動するルールを選択し、ツールバーの下向き矢印または上向き矢印を、ルールが希望の場所に移動するまでクリックします。ノードは、同じレベルに複数のノードがある場合のみ移動できます。
ビジネスルールエディタを閉じるには、ビジネスルールデザイナのタイトルバーの左にある、上のグレーの三角形をクリックします。
変更が完了したら、Enterprise Designer のツールバーの「保存」をクリックします。
BP モデルを作成したら、処理コードにエラーまたは警告があるかどうかを確認できます。エラーは重大な問題で、BP を停止します。たとえば、接続されていないアクティビティーがある場合や、アクティビティーからの出力リンクの数が不正な場合はエラーが引き起こされます。警告は、問題がある場合に表示されますが、BP を停止するほど重大ではありません。たとえば、BP 内の未使用のコンテナは警告を引き起こしますが、それでもプロセスを構築、配備して、実行できます。
ビジネスプロセスデザイナのツールバーで、「ビジネスプロセスモデルの検証」をクリックします。
「ビジネスプロセス検証」ダイアログボックスが表示されます。
エラーまたは警告が発生した場合、ダイアログボックスにはそのエラーまたは警告についての情報が表示されます。
複数のエラーまたは警告がある場合、「次へ」ボタンが有効になり、その他の各エラーまたは警告についての情報を表示できます。
エラーまたは警告がない場合、その旨のメッセージが表示されます。
エラーメッセージを確認したら、「閉じる」をクリックします。
BP モデルが未完了であったり、エラーを含む場合も、「進行中」として保存し、あとで戻ることができます。