「ビジネスプロセス」 (BP) は、社内で発生する一連のアクションで、特定のビジネス上の運用を中心に展開します。こうしたプロセスには、さまざまな参加者が関与したり、社内および社外のコンピュータシステムや人員が関連したりすることがあります。Sun Business Process Manager (BPM) では、BP モデルと呼ばれる BP のグラフィカル表示を作成します。モデルは、プロセス内の各コンポーネントと、これらのコンポーネントを通るデータの流れを定義します。
BP モデルは、開始から終了までのデータの流れを示し、ソフトウェアおよび決定ポイントによって実行されるアクティビティーと、データの変換および転送に使用されるビジネスロジックによって実行されるアクティビティーを含むことができます。また、BP は、ユーザーが実行する必要があるアクティビティーを含むこともできます。つまり、指定されたユーザーが必要なアクティビティーを実行するまでデータの流れは一時停止されます。
BP コンポーネントは、「モデリング要素」とも呼ばれ、アクティビティー、分岐アクティビティー (決定ポイント)、中間アクティビティー、リンクを含むほか、データの変換および移動方法のロジックを定義するビジネスルールも含みます。サブプロセスを作成して、メインの BP に組み込むこともできます。
ビジネスプロセスデザイナから追加するモデリング要素は、標準の BPEL 要素です。詳細は、「ビジネスプロセスのアクティビティー」に説明しています。
デフォルトでは、開始および終了アクティビティーは、BP を作成しだい、何も作成されていないビジネスプロセスデザイナに表示されます。どんな BP モデルでも、開始ポイントは必ず 1 つです。終了ポイントは複数作成できます。
標準の BP コンポーネントに加えて、他の Java CAPS コンポーネントアクティビティーをプロジェクトエクスプローラからビジネスプロセスデザイナに直接ドラッグ&ドロップできます。Java CAPS コンポーネントアクティビティーには次のようなものがあります。
ビジネスアクティビティー監視アクティビティー
特定の Java CAPS コンポーネントを定義すると、プロジェクトエクスプローラで 1 つまたは複数のアクティビティーがそのコンポーネントに追加されます。コラボレーションや OTD のような Java CAPS コンポーネントは、BP に直接ドラッグ&ドロップできません。コンポーネントで定義されたアクティビティーを BP にドラッグ&ドロップします。たとえば、Java コラボレーション定義または OTD を作成すると、プロジェクトエクスプローラの Collaboration ノードにアクティビティーが追加されます。アクティビティーは、ビジネスプロセスデザイナのアクティビティーアイコンと同様に、黄色の長方形として表示されます。
JMS の send 処理を使用して BP からメッセージをパブリッシュする場合、JMSMessageType フィールドに指定されるデフォルトのメッセージタイプはテキストメッセージです。バイト、ストリーム、またはマップメッセージをパブリッシュするには、send 処理リンクのビジネスルールを定義することで、メッセージタイプフィールドのタイプを明示的に定義する必要があります (ビジネスルールの使用法については、「ビジネスルールの組み込み」を参照)。