HTTP ロードバランサは、HTTP 要求および HTTPS 要求を受け入れ、それらをクラスタ内のアプリケーションサーバーインスタンスに分散する、Web サーバープラグインです。これにより、HTTP バインディングコンポーネントを水平に拡大縮小して、Sun Java System Application Server クラスタ内の複数のインスタンスで実行することができます。
クラスタ化には、次のような多数の利点があります。
複数の物理的マシンに作業負荷を分散することにより、全体的なシステムスループットが増加します
各サーバーのハードウェア容量が異なる場合は、より強力なホストに優先的に作業負荷を分散することができます
ある特定のアプリケーションサーバーインスタンスが過負荷または使用不可の状態になった場合、もっとも負荷の少ないアプリケーションサーバーインスタンスに要求を再ルーティングできます
クラスタ化はクライアントには意識されません。クライアントに関するかぎり、HTTP 要求はすべて、ロードバランサが設定されている Web サーバーインスタンスに送信されます
HTTP ロードバランサには次の機能があります。
スティッキーラウンドロビン負荷分散アルゴリズム
複数クラスタのサポート
設定可能な健全性フェイルオーバー機能 (30 ミリ秒未満)
ロードバランサに動的に加えられた変更の確認と再読み込み
静止化のサポート - Web サービスのローリングアップグレードを可能にします
べき等 URL に対する失敗した要求の自動再試行
設定可能なエラーページ