プロジェクトでの HTTP バインディングコンポーネントの使用

相互証明書セキュリティー

相互証明書セキュリティー機構では、認証とメッセージ保護によるセキュリティーを使用して、完全性と機密性が保護されます。この機構では、アプリケーションのクライアント側とサーバー側の両方に、キーストアおよびトラストストアのファイルが必要です。

相互証明書セキュリティーの WS Security を設定する例については、Using the WSIT Mutual Certificates Security Mechanism with the HTTP BC を参照してください。

サーバー側の要件

このセキュリティー機構に関しては、次のサーバー側オプションを設定する必要があります。

クライアント側の要件

このセキュリティー機構に関しては、次のクライアント側オプションを設定する必要があります。

表 13 相互証明書セキュリティーの設定プロパティー

プロパティー 

説明 

値 

アルゴリズム群 

対称キーベースまたは非対称キーベースのセキュリティートークンによる暗号化操作を実行するために必要なアルゴリズム群を指定します。  

詳細については、表 12 の「アルゴリズム群」を参照してください。

Basic 128 ビット 

セキュリティーヘッダーのレイアウト 

セキュリティーヘッダーに項目を追加する際に適用するレイアウト規則を指定します。オプションは、Strict、Lax、Lax (Timestamp First)、および Lax (Timestamp Last) です。 

詳細については、表 12 の「セキュリティーヘッダーのレイアウト」を参照してください。

Strict 

派生キーを必要とする 

派生キーが必要であることを指定します。  

派生キーは、パスワードまたはほかのユーザーデータから作成される暗号化キーです。アプリケーションでは、必要に応じて派生キーを使用してセッションキーを作成できるため、特定のキーを保存する必要がなくなります。たとえばセキュリティー保護されたセッションの使用時など、繰り返し行われるメッセージ交換に同じセッションキーを使用することは、リスクと見なされることがあります。そのようなリスクを低減するには、「派生キーを必要とする」を有効にしてください。  

チェックボックスが選択されている場合、有効になっていることを示します。 

セキュリティー保護されたセッションを確立する (Secure Conversation) 

セキュリティー保護されたセッションでは、複数メッセージ交換のシーケンスが最初に開始されたときに、コンシューマとプロバイダの間で共有セキュリティーコンテキストを確立できます。後続のメッセージ (派生メッセージの場合もある) ではセッションキーを使用することにより、全体的なセキュリティーが向上するとともに、各メッセージのセキュリティー処理のオーバーヘッドが減少します。  

詳細については、表 12 の「セキュリティー保護されたセッションを確立する」を参照してください。

チェックボックスが選択されている場合、有効になっていることを示します。 

セキュリティーセッションに派生キーを必要とする 

セキュリティー保護されたセッションには派生キーが必要であることを指定します。詳細については、前述の「派生キーを必要とする」を参照してください。 

チェックボックスが選択されている場合、有効になっていることを示します。 

署名を暗号化 

主署名と署名確認要素を暗号化する必要があるかどうかを指定します。  

チェックボックスが選択されている場合、有効になっていることを示します。 

署名前に暗号化 

メッセージ保護の順序として、SOAP コンテンツを暗号化してから SOAP 本体全体に署名することを指定します。暗号化キーと署名キーは、同じソースキーから派生させる必要があります。  

選択されていない場合、デフォルトの動作は「暗号化前に署名」です。  

チェックボックスが選択されている場合、無効になっていることを示します。