インストールプロセスを開始する前に、必要な IP アドレスとホスト名をすべて用意する必要があります。クラスタ構成によっては、Sun Cluster Geographic Edition のさまざまなコンポーネントに多数の IP アドレスを設定する必要があります。クラスタ構成内の各ノードには、サブネットの同じセットのパブリックネットワーク接続が少なくとも 1 つ必要です。クラスタ名、および各クラスタノードについて、それぞれ IP アドレスが必要になります。また、データ複製製品用に追加の IP アドレスが必要になる場合もあります。データ複製の構成要件については、次のデータ複製ガイドを参照してください。
『Sun Cluster Geographic Edition Sun StorageTek Availability Suite 向けデータ複製ガイド』
『Sun Cluster Geographic Edition Hitachi TrueCopy 向けデータ複製ガイド』
『Sun Cluster Geographic Edition EMC Symmetrix Remote Data Facility 向けデータ複製ガイド』
IP アドレスを必要とするコンポーネントの一覧は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「パブリックネットワーク IP アドレス」を参照してください。使用する任意のネームサービスにこれらの IP アドレスを追加してください。また、Solaris ソフトウェアをインストールしたあとで、各クラスタノードのローカル /etc/inet/hosts ファイルにもこれらの IP アドレスを追加します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアではクラスタ名を使用して論理ホスト名が作成されるため、クラスタ名はホスト名として適したものにする必要があります。したがって、クラスタ名はネーミングシステム内に存在する必要があります。
クラスタ名は一意にする必要もあります。たとえば、ドメイン .france の内部に完全に収まるクラスタの場合は、paris や grenoble などのホスト名を使用できます。しかし、クロスドメインクラスタの場合は、ネットワーク上のホストを識別できるほど十分に限定されたホスト名を指定する必要があります。paris および munich をホスト名 paris.france および munich.germany とリンクし、クラスタ名を paris および munich のままにしておくことができます。
クラスタ paris.france および paris.texas の間にパートナーシップを作成することはできません。クラスタ名 paris と衝突するからです。