Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

Sun Cluster Geographic Edition システムへのパッチの適用

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアにパッチを適用する場合は、次に示すガイドラインと要件を順守してください。

ProcedureSun Cluster Geographic Edition システムへのパッチの適用を準備する方法

  1. クラスタが正常に機能していることを確認してください。

    クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。


    % cluster status
    

    詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。

    同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。

  2. 各クラスタのノードのスーパーユーザーになります。

  3. すべてのアプリケーションリソースグループを保護グループから削除します。

    この手順を実行すると、あとで保護グループを停止しても、リソースグループは停止されません。


    # geopg remove-resource-group resourcegroup protectiongroup
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  4. このクラスタとパートナーシップを持っているすべてのクラスタで、上記の手順を繰り返します。

  5. クラスタ上でアクティブになっているすべての保護グループを停止します。


    # geopg stop protectiongroup -e local
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  6. Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。


    # geoadm stop
    

    インフラストラクチャーを停止することによって、一方のクラスタにパッチをインストールしても、パートナーシップの他方のクラスタは影響を受けません。

    詳細は、geoadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

  7. 各ノードで、共通エージェントコンテナを停止します。


    # /usr/sbin/cacaoadm stop
    

    注 –

    共通エージェントコンテナ 2 を使用する必要があります。これは /usr/sbin ディレクトリにあります。使用している共通エージェントコンテナのバージョンを確認するには、/usr/sbin/cacaoadm -V コマンドを使用します。


次の手順

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアに必要なパッチをインストールします。「Sun Cluster Geographic Edition システムでパッチをインストールする方法」に移動します。

ProcedureSun Cluster Geographic Edition システムでパッチをインストールする方法

この手順はクラスタのすべてのノード上で実施してください。

テストを実施するため、主クラスタにパッチを適用する前に二次クラスタにパッチを適用します。

始める前に

次の作業を実行します。

  1. すべてのノードがクラスタに含まれていて、オンラインになっていることを確認します。

    クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。


    % cluster status
    

    詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。

    同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。

  2. 各ノードでスーパーユーザーになります。

  3. 各ノードで、patchadd コマンドを使用して、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのサポートに必要なパッチをインストールします。

    Sun Cluster パッチを適用する場合は、両方のクラスタで Sun Cluster 方法を使用します。

  4. クラスタのすべてのノードで必要なすべてのパッチをインストールしたら、各ノードで共通エージェントコンテナを起動します。


    # /usr/sbin/cacaoadm start
    

    注 –

    共通エージェントコンテナ 2 を使用する必要があります。これは /usr/sbin ディレクトリにあります。使用している共通エージェントコンテナのバージョンを確認するには、/usr/sbin/cacaoadm -V コマンドを使用します。


  5. 1 つのノードで、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを有効にします。


    # geoadm start
    
  6. クラスタにパッチをインストールする準備をしている際に削除したすべてのアプリケーションリソースグループを、保護グループに追加して戻します。


    # geopg add-resource-group resourcegroup protectiongroup
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  7. 追加したすべての保護グループを起動します。


    # geopg start protectiongroup -e local [-n]
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

次の手順

二次クラスタにパッチを適用したら、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアで妥当性テストを実行します。その後、主クラスタでこの手順を繰り返します。