Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 ソフトウェアをアンインストールすると、ノードやクラスタは、地理的に離れたクラスタの一部を構成しなくなります。
この章で説明する内容は次のとおりです。
この章では、Sun Cluster Geographic Edition 3.2 ソフトウェアのアンインストールについて説明します。以前のバージョンの Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストールについては、次の表を参照して必要な方法を決定してください。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのバージョン |
Solaris OS のバージョン |
アンインストールの方法 |
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8 または 9 |
Sun Cluster Geographic Edition 3.1 8/05 で提供されている uninstall プログラム。詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition Installation Guide』の第 4 章「Uninstalling the Sun Cluster Geographic Edition Software」を参照してください。 |
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10 |
pkgrm コマンド。詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition 3.1 8/05 Release Notes』の「Limitations on Running Sun Cluster Geographic Edition Software on Solaris OS 10」を参照してください。 |
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8 |
pkgrm コマンド。詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition Installation Guide』の「Uninstalling Sun Cluster Geographic Edition Software on Solaris OS 8」を参照してください。 |
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9 または 10 |
uninstall プログラム。詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition Installation Guide』の「Uninstalling Sun Cluster Geographic Edition Software on Solaris OS 9 and 10」を参照してください。 |
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの削除は、アプリケーションやデータ複製などを停止することなく行えます。アプリケーションやデータ複製をオンラインのまま保つ方法については、次のいずれかのデータ複製ガイドを参照してください。
パートナーシップのメンバーシップ用ローカルクラスタの無効化については、『Sun Cluster Geographic Edition System Administration Guide』の「Disabling the Sun Cluster Geographic Edition Software」を参照してください。
Sun Java Availability Suite には、Sun Java Availability Suite の installer プログラムを使用してシステムにインストールしたコンポーネントを削除するためのアンインストールプログラムが用意されています。installer プログラムと同様に、uninstall プログラムはグラフィカルモードかテキストベースモードで実行できます。uninstall プログラムは /var/sadm/prod/SUNWentsysver にあります。ここで、ver は、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのインストール元となった Sun Java Availability Suite 配布のバージョン番号です。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストールは Sun Cluster ソフトウェアのアンインストール前に行う必要があります。
uninstall プログラムの動作は、インストールしたコンポーネント製品、および各製品の相互関係によって異なります。uninstall プログラムを実行するときは次の点に注意してください。
uninstall プログラムは、Sun Cluster Geographic Edition のコンポーネントのある各ノードについて個別に実行してください。
uninstall プログラムは、 Sun Java Availability Suite の installer プログラムによってインストールされたコンポーネント製品だけを削除します。
uninstall プログラムは、システムの製品依存をチェックしません。
uninstall プログラムは、構成ファイルとユーザーデータファイルを削除しません。
Sun Cluster Geographic Edition は、このソフトウェアを削除しようとしているノードもクラスタから削除しようとしている場合を除いて、クラスタ内のすべてのノードから削除します。Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストール中もアプリケーションの実行を継続できます。
uninstall プログラムを GUI とともに使用する場合は、アンインストールするクラスタノードの表示環境が GUI を表示するように設定されていることを確認します。
% xhost + % setenv DISPLAY nodename:0.0 |
表示環境が GUI を表示するように設定されていない場合、uninstall プログラムは代わりにテキストベースのモードで表示されます。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールするノードでスーパーユーザーになります。
ローカルクラスタ上で Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。
# geoadm stop |
クラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化については、『Sun Cluster Geographic Edition System Administration Guide』の「Disabling the Sun Cluster Geographic Edition Software」を参照してください。
このソフトウェアバージョン用の uninstall プログラムがあるディレクトリに移動します。
次のパスで、ver は、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのインストール元となった Sun Java Availability Suite 配布のバージョン番号です。
# cd /var/sadm/prod/SUNWentsysver |
uninstall プログラムを起動します。
# ./uninstall |
「ようこそ」ページが表示されます。
「次へ」をクリックして次に進みます。
「コンポーネントの選択」ページが表示されます。
アンインストールしたいコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。
途中で uninstall プログラムを終了するには、「取消し」をクリックします。
このページには、削除対象として選択されたコンポーネントと再利用可能になるディスク容量の合計が表示されます。
アンインストールの選択内容を確認します。
変更が必要な場合は、「戻る」を何度かクリックして「コンポーネントの選択」ページを表示します。
「次へ」をクリックし、アンインストーラページを再び先に進めます。
uninstall プログラムは、ユーザーが以前に指定した値を記憶しています。ユーザーが以前に指定した値は変更可能です。
選択内容に問題がなければ、「次へ」をクリックします。
uninstall プログラムはシステムからのソフトウェアの削除を開始し、次の情報を表示します。
全体的な完了割合を示す進捗状況バー
現在削除中のパッケージの名前
すべてのコンポーネント製品ソフトウェアの削除が完了すると、アンインストーラは「アンインストールが完了しました」ページを表示します。
「サマリーの表示」ボタンまたは「アンインストールログの表示」ボタンをクリックすると、アンインストールに関する情報が表示されます。
アンインストールサマリーには、アンインストールされたコンポーネントおよびそれらのコンポーネントの構成情報がリストされます。
アンインストールログには、アンインストール時にアンインストーラが出力したすべてのメッセージが表示されます。
/var/sadm/install/logs にあるアンインストールサマリーとログファイルを確認することもできます。
「閉じる」をクリックして uninstall プログラムを終了します。