次のガイドラインと要件を確認の上、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアにパッチをあててください。
両方のクラスタのすべてのノードの Sun Cluster ソフトウェアと共通エージェントコンテナに対して、同じレベルのパッチを実行します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをインストールした各ノードのパッチのレベルが、Sun Cluster のパッチレベル要件を満たしている必要があります。
1 つのクラスタ内のすべてのノードで、同じバージョンの Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと同じレベルのパッチを使用する必要があります。しかし、一次クラスタと二次クラスタが異なるバージョンの Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを実行する場合があります。ただしそれは、それぞれのバージョンにパッチが適切にあてられていて、バージョンの違いが 1 リリースを超えない場合に限られます。たとえば、一方のクラスタで Sun Cluster Geographic Edition 3.2 ソフトウェア (パッチ適用済み) を実行し、パートナークラスタで Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 ソフトウェア (パッチ適用済み) を実行している場合は、できるだけ早く両方のクラスタのパッチレベルを同じにしてください。また、両方のパートナークラスタで Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 を実行している場合も、できるだけ早く両方のパートナークラスタのパッチレベルを同じにしてください。
パッチが正しくインストールされたことを確認する時には、一次クラスタにパッチをインストールする前に、二次クラスタにパッチをインストールします。
Sun Cluster Geographic Edition のパッチの詳細は、パッチの README ファイルを参照してください。
必要なパッチの一覧については、『Sun Cluster Geographic Edition 3.2 2/08 Release Notes』の 「Required Patches」 を参照してください。
クラスタが正常に機能していることを確認してください。
クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。
% cluster status |
詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。
各クラスタのノードのスーパーユーザーになります。
すべてのアプリケーションリソースグループを保護グループから削除します。
この手順を実行すれば、保護グループを後ほど停止したときに、リソースグループが停止しなくなります。
# geopg remove-resource-group resourcegroup protectiongroup |
詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。
このクラスタとパートナーシップを持っているすべてのクラスタで、上記の手順を繰り返します。
クラスタ上でアクティブになっているすべての保護グループを停止します。
# geopg stop protectiongroup -e local |
詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。
Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。
# geoadm stop |
インフラストラクチャーを停止することによって、一方のクラスタにパッチをインストールしても、パートナーシップの他方のクラスタは影響を受けません。
詳細は、geoadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
# /usr/sbin/cacaoadm stop |
共通エージェントコンテナ 2 を使用する必要があります。これは /usr/sbin ディレクトリにあります。使用している共通エージェントコンテナのバージョンを確認するには、/usr/sbin/cacaoadm -V コマンドを使用します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアに必要なパッチをインストールします。「パッチをインストールする」に進みます。
この手順はクラスタのすべてのノード上で実施してください。
テストを実施するため、一次クラスタにパッチを適用する前に二次クラスタにパッチを適用します。
次の作業を実行します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをサポートするように Solaris OS がインストールされているか確認します。
Solaris ソフトウェアがすでにノード上にインストールされている場合は、Solaris のインストールが Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの必要条件、およびそのクラスタにインストールする予定の他のソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアパッケージがノードにインストールされていることを確認します。
「クラスタにパッチをインストールする準備をする」のすべての手順が完了していることを確認してください。
すべてのノードがオンラインでクラスタの一部になっていることを確認します。
クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。
% cluster status |
詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。
同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。
各ノードでスーパーユーザーになります。
各ノードで、patchadd コマンドを使用して、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのサポートに必要なパッチをインストールします。
Sun Cluster パッチを適用する場合は、両方のクラスタで Sun Cluster 方法を使用します。
クラスタのすべてのノードで必要なすべてのパッチをインストールしたら、各ノードで共通エージェントコンテナを起動します。
# /usr/sbin/cacaoadm start |
共通エージェントコンテナ 2 を使用する必要があります。これは /usr/sbin ディレクトリにあります。使用している共通エージェントコンテナのバージョンを確認するには、/usr/sbin/cacaoadm -V コマンドを使用します。
1 つのノードで、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを有効にします。
# geoadm start |
クラスタにパッチをインストールする準備をしている際に削除したすべてのアプリケーションリソースグループを、保護グループに追加して戻します。
# geopg add-resource-group resourcegroup protectiongroup |
詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。
# geopg start protectiongroup -e local [-n] |
詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。
二次クラスタにパッチを適用したら、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアで妥当性テストを実行します。その後、主クラスタでこの手順を繰り返します。
クラスタ上で Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを構成します。第 3 章「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの有効化と構成」に進みます。