Hitachi TrueCopy 保護グループの構成を二次クラスタに複製する前に、次の条件が満たされていることを確認します。
保護グループが (ローカルクラスタ上ではなく) リモートクラスタで定義されている。
リモートクラスタ上の保護グループ内に存在するデバイスグループがローカルクラスタに存在している。
リモートクラスタ上の保護グループ内に存在するアプリケーションリソースグループがローカルクラスタに存在している。
リソースグループの Auto_start_on_new_cluster プロパティーが False に設定されている。このプロパティーは、clresourcegroup コマンドを使用して表示できます。
# clresourcegroup show -p auto_start_on_new_cluster apprg |
Auto_start_on_new_cluster プロパティーを False に設定することにより、Sun Cluster リソースグループマネージャーが保護グループで自動的にリソースグループを起動するのを防ぐことができます。したがって、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアが再起動してリモートクラスタと通信したあとに、リモートクラスタが稼働中であり、リモートクラスタがそのリソースグループの二次クラスタであることを確認してください。Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアは主クラスタ上のリソースグループを自動的に起動することはありません。
アプリケーションリソースグループは、保護グループが有効なときに主クラスタ上でのみオンラインにしてください。
次のように、Auto_start_on_new_cluster プロパティーを False に設定します。
# clresourcegroup set -p Auto_start_on_new_cluster=False apprg1 |
phys-newyork-1 にログインします。
この手順を行うには、Geo Management RBAC 権利プロファイルがユーザーに割り当てられている必要があります。RBAC についての詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition System Administration Guide』の「Sun Cluster Geographic Edition Software and RBAC」を参照してください。
phys-newyork-1 は、二次クラスタ上の唯一のノードです。どのノードが phys-newyork-1 かを確認するために、『Sun Cluster Geographic Edition System Administration Guide』の「Example Sun Cluster Geographic Edition Cluster Configuration」を参照してください。
geopg get コマンドを使用して、保護グループの構成をパートナークラスタに複製します。
このコマンドは、リモートクラスタから保護グループの構成情報を取得して、その保護グループをローカルクラスタ上に作成します。
phys-newyork-1# geopg get -s partnershipname [protectiongroup] |
保護グループ構成情報を取得するべきパートナーシップの名前と、保護グループをローカルに作成するパートナーシップの名前を指定します。
保護グループの名前を指定します。
保護グループを指定しないと、リモートパートナー上の指定されたパートナーシップ内に存在するすべての保護グループがローカルクラスタ上に作成されます。
geopg get コマンドは、Sun Cluster Geographic Edition に関連するエンティティーを複製します。Sun Cluster エンティティーを複製する方法については、『Sun Cluster Data Services Planning and Administration Guide for Solaris OS』の「Replicating and Upgrading Configuration Data for Resource Groups, Resource Types, and Resources」を参照してください。
この例では、tcpg の構成を cluster-paris から cluster-newyork に複製します。
# rlogin phys-newyork-1 -l root phys-newyork-1# geopg get -s paris-newyork-ps tcpg |