更新日付: 2006 年 10 月 12 日 |
Sun[tm] Studio 11 リリースノート (Solaris プラットフォーム) |
Sun Studio 11 リリースノート (Solaris プラットフォーム) 最新のインストール情報とソフトウェアの情報を記載したものです。
この文書の情報は、各コンポーネントの Reaeme ファイルの情報を更新、拡張したものです。
Readme ファイルには、Sun Developer Network (SDN) Sun Studio ポータル (http://developers.sun.com/prodtech/cc/documentation/ss11/ja/index.html) からアクセスできます。
Solaris プラットフォーム用の Sun Studio 11 ソフトウェアは、SPARC® システム版の Solaris[tm] Operating System (Solaris OS)、および x86 システム版の Solaris OS にインストールできます。Linux プラットフォーム用の Sun Studio 11 ソフトウェアのインストール方法については、『Sun Studio 11 リリースノート (Linux プラットフォーム)』を参照してください。システム要件を次の表に示します。
Solaris OS (SPARC システム版) |
Solaris OS (x86 システム版) |
|
オペレーティングシステム | Solaris OS 8、9、10 | Solaris OS 8、9、10 |
CPU |
推奨 : Sun Blade 2500 Workstation 以上 (2 つの 1.6 GHz UltraSPARC IIIi プロセッサ) 最小 : Sun Ultra 60 (450 MHz、UltraSPARC II プロセッサ) |
32 ビット開発 (x86 アーキテクチャー) 用 最小 : Intel Pentium III 500 MHz Workstation 64 ビット開発 (x64 アーキテクチャー) 用 推奨: Sun Java Workstation W2100z 以上 (2 つの 2.6 GHz 200 シリーズ AMD Opteron プロセッサ) 最小 : Sun Fire V20z サーバー |
メモリー |
推奨: 1G バイト 最小: 512M バイト |
|
スワップ領域 |
推奨: 2G バイト 最小: 1G バイト |
|
使用ディスク領域 | 製品によって異なります。インストーラ別のディスク容量条件を参照してください。 | |
OS 構成 | 全体ディストリビューション、全体ディストリビューションと OEM サポート、または開発者システムサポート (構成によっては、その他のパッケージのインストールが必要になる場合があります。詳細は、『Solaris インストールガイド』を参照してください)。 | |
J2SE テクノロジ | Java[tm] 2 Platform, Standard Edition v 1.4.2_08 (J2SE) テクノロジまたは J2SE 5.0 Update 3 テクノロジ、および必須 OS パッチ |
スワップ領域を確認または追加するには、『Sun Studio 11 インストールガイド (Solaris プラットフォーム)』の第 1 章の「システム要件」の説明を参照してください。 このマニュアルは、http://docs.sun.com/doc/819-4644 から入手できます。
SPARC プラットフォーム上の Solaris OS に Sun Studio 11 ソフトウェアをインストールするために必要となる推奨空きディスク容量は、1.6G バイトです。x86 プラットフォーム上の Solaris に Sun Studio 11 ソフトウェアをインストールするために必要となる推奨空きディスク容量は、981M バイトです。使用するインストーラごとに必要となるディスク容量を次の表に示します。
必要なディスク容量の目安 (M バイト) |
||
---|---|---|
インストーラ |
Solaris OS SPARC システム版 | Solaris OS x86 システム版 |
Sun Studio 11 ソフトウェア |
924.6 |
672.3 |
J2SE 1.4.2_08 テクノロジ |
104.4 |
89.3 |
Sun Performance Library ソフトウェア |
560.4 |
198.4 |
マニュアル |
15.0 |
15.2 |
他社製ソースコード |
5.4 |
5.4 |
Sun Studio 11 リリースに必要なパッチを示します。
Sun Studio 11 ソフトウェアには、オペレーティングシステムに対するパッチが用意されています。今回のリリースに含まれるコンパイラおよびツールを正しく動作させるには、これらのパッチが必要です。次に示す Solaris オペレーティングシステムの必須パッチは、この Sun Studio 11 リリースに付属しています。これらのパッチは、Solaris Web Start インストールツールの「製品の選択」区画で Solaris パッチのデフォルト設定を変更しない限り、自動的にインストールされます。
Solaris OS のバージョン | SPARC システムの パッチ番号 | x86 システムの パッチ番号 |
---|---|---|
SUNWlibC |
||
8 (32 ビット) |
108434-18 |
108436-16 |
8 (64 ビット) |
108435-18 |
なし |
9 (32 ビット) |
111711-12 |
111713-09 |
9 (64 ビット) |
111712-12 |
なし |
10 |
119963-04 | 119964-04 |
リンカー |
||
8 |
109147-37 |
109148-37 |
9 |
112963-22 |
113986-18 |
10 |
117461-04 |
118345-03 |
SCCS および make |
||
8 |
111697-04 |
111701-04 |
9 |
111703-03 |
なし |
アセンブラ |
||
8 |
114802-02 |
なし |
9 (32 ビット) |
なし |
115114-01 |
libmtsk | ||
8 |
117557-03 |
117558-03 |
9 |
117560-03 |
117559-03 |
10 |
120753-02 |
120754-02 |
libm | ||
8 |
111721-04 |
112757-01 |
9 |
111722-04 |
111728-03 |
X11 6.4.1: Xsun | ||
8 |
108652-83 |
なし |
X11 6.4.1_x86: Xsun | ||
8 |
なし | 108653-72 |
X11 6.6.1: Xsun | ||
9 |
112785-43 |
なし |
X11 6.4.1_x86: Xsun | ||
9 |
なし | 112786-32 |
標本コレクタとパフォーマンスアナライザを正しく動作させるには、Solaris 9 08/03 OS および、Solaris に対応した必須パッチをすべてインストールしてください。http://sunsolve.sun.com で必須パッチの確認とダウンロードができます。
J2SE テクノロジを正しく動作させるには、Solaris オペレーティングシステムのパッチが必要です。これらのパッチは、J2SE インストーラと共に提供されます。
以下の Solaris OS の必須パッチは、J2SE インストーラに含まれています。これらのパッチは、J2SE インストーラの「製品の選択」区画で Solaris パッチのデフォルト設定を変更しない限り、自動的にインストールされます。
注:
/usr
に J2SE 1.3.1 (またはそれ以前の J2SE) をインストールしているシステムで、J2SE 1.4.2_08 を同じ/usr
にインストールする場合は、まずpkgrm
コマンドを使用して J2SE 1.3.1 を削除してください。詳細は、『インストールガイド Java 2 SDK, Standard Edition, Version 1.4.2, Solaris オペレーティングシステム版』 を参照してください。
Solaris OS のバージョン | SPARC システムの パッチ番号 | x86 システムの パッチ番号 |
---|---|---|
SUNWlibC (libC.so.5) |
||
8 (32 ビット) |
108434-18 |
108436-16 |
8 (64 ビット) |
108435-18 |
なし |
9 (32 ビット) |
111711-12 |
111713-09 |
9 (64 ビット) |
111712-12 |
なし |
リンカー |
||
8 |
109147-34 |
109148-34 |
9 |
112963-19 |
113986-15 |
カーネルの更新 | ||
8 |
108528-29 |
108529-29 |
X11 6.4.1: Xsun | ||
8 |
108652-90 |
なし |
X11 6.4.1_x86: Xsun | ||
8 |
なし |
108653-79 |
CDE 1.4: dtwm | ||
8 |
108921-23 |
なし |
CDE 1.4_x86: | ||
8 |
なし |
108922-23 |
Motif 1.2.7 および 2.1.1: 実行時ライブラリ | ||
8 |
108940-68 |
なし |
Motif 1.2.7_x86 および 2.1.1_x86: 実行時ライブラリ | ||
8 |
なし |
108941-68 |
iso-1 または | ||
8 |
112003-03 |
なし |
IIIM および X 入出力メソッド | ||
8 |
108773-19 |
108774-19 |
boot.bin、bootconf.exe、bootenv.rc、nbp | ||
8 |
なし |
111307-06 |
/usr/lib/libdhcpagent.so.1 | ||
8 |
111310-01 |
111311-01 |
| ||
8 |
112472-01 |
112473-01 |
/usr/lib/libmtmalloc.so.1 | ||
8 |
111308-05 |
111309-05 |
/kernel/drv/random | ||
8 |
112438-03 |
112439-02 |
/usr/bin/nawk | ||
8 |
111111-04 |
111112-04 |
/usr/bin/fgrep | ||
8 |
112396-02 |
112397-02 |
RBAC 機能 | ||
8 |
110386-03 |
110400-03 |
/kernel/fs/mntfs および /kernel/fs/sparcv9/mntfs | ||
8 |
111023-03 |
111024-03 |
patchadd および patchrm | ||
8 |
108987-13 |
108988-16 |
/usr/kernel/sys/acctctl および /usr/kernel/sys/exacctsys | ||
8 |
108989-02 |
108990-02 |
LDAP2 クライアント、libc、libthread および libnsl ライブラリ | ||
8 |
108993-44 |
108994-44 |
/sbin/init および /usr/sbin/init | ||
8 |
111317-06 |
111318-06 |
/usr/sbin/mount | ||
8 |
113648-03 |
113649-03 |
/sbin/sulogin および /sbin/netstrategy | ||
8 |
115827-01 |
115828-01 |
/sbin/uadmin および /sbin/hostconfig | ||
8 |
116602-01 |
116603-01 |
libresolv.so.2 および in.named | ||
8 |
109326-16 |
なし |
sendmail | ||
8 |
110615-13 |
なし |
OpenGL 1.3: OpenGL Path for Solaris | ||
8、9 (32 ビット) |
113886-28 |
なし |
8、9 (64 ビット) |
113887-28 |
なし |
Viper Library | ||
8 |
なし | 111313-02 |
X11 6.6.1: OWconfig | ||
9 |
113096-03 |
なし |
X11 6.6.1: Xsun | ||
9 |
112785-47 |
なし |
X11 6.6.1_x86 Xsun | ||
9 |
なし | 112786-36 |
Sun Studio 11 リリースのインストーラの新機能とインストールに関する既知の問題について説明します。
J2SE 1.3.x 以前のバージョンで Sun Studio 11 インストーラを実行すると、 デシリアライズ中に例外が発生するか、クラス com.sun.install.products.Product が見つからないという例外が 発生することがあります。 このような例外がインストーラの実行中に発生した場合は、次のいずれかを行なってください。
- インストーラを実行するシステムに J2SE 1.4.0 以降がインストールされている場合は、 root の PATH 環境変数に、この J2SE テクノロジのパスを最初に設定し、 インストーラを再度実行してください。
- インストーラを実行するシステムに J2SE 1.4.0 以降がインストールされていない場合は、 次の手順に従って、Java 2 Runtime Environment (JRE) 1.4.2_10 ソフトウェアをインストールしてください。
- http://java.sun.com/j2se/1.4.2/ja/download.html から、JRE 1.4.2_10 バイナリ (32-bit self-extracting) をダウンロードします。
- http://java.sun.com/j2se/1.4.2/ja/jre/install-solaris.html の指示に従って、 JRE ソフトウェアを任意の場所 (/usr/jdk 以外) にインストールします。
- JRE ソフトウェアへのパスを PATH 環境変数に追加します。
インストーラを再度実行します。
SPARC プラットフォームで、./installer -nodisplay を入力してコマンド行インストーラを実行しようとしても、代わりに GUI インストーラが起動されることがあります。
回避策:
SPARC プラットフォームでは、以下のようにしてコマンド行インストーラを実行してください。
- CD1 ディレクトリに移動します。
cd CD1- コマンド行インストーラを実行します。
./installer -nodisplay- CD2 ディレクトリに移動します。
cd ../CD2- 再度コマンド行インストーラを実行します。
batch_installer コマンドおよび batch_uninstall_all コマンドを使用することで、最小限の作業でソフトウェア製品をインストールとアンインストールができます。 batch_installer コマンドでは、必要な J2SE テクノロジの確認やインストールは行われません。 バッチインストールおよびバッチアンインストールの詳細については、docs.sun.com Web サイトの http://docs.sun.com/doc/819-4644 にある『Sun Studio 11 インストールガイド (Solaris プラットフォーム)』 を参照してください。
Forte Developer 6、Sun ONE Studio 7、Sun Studio 8、Sun Studio 9、または Sun Studio 10 ソフトウェアがすでにインストールされている場合は、インストールの指示に従い、別のディレクトリに Sun Studio 11 ソフトウェアをインストールしてください。
Solaris オペレーティングシステムに対するパッチのインストール中に割り込みを実行すると、そのパッチは削除されます。Web Start インストールツールが Solaris オペレーティングシステムに対するパッチを追加している間は「中止」ボタンをクリックしないでください。
Solaris 9 OS で、インストーラを Java 2 Platform, Standard Edition v1.2.2 (J2SE) を使用して実行する場合、詳細ボタンをクリックして表示されるダイアログボックスの「了解」ボタンが表示されません。回避策:
ダイアログボックスのサイズを調節して「了解」ボタンを表示させてください。
Solaris 10 OS を実行しているシステムで、バッチインストーラを使用して Sun Studio 11 ソフトウェアを Solaris 8 または Solaris 9 の NFS マウントのファイルシステムにインストールした場合、インストール後の pkginfo ファイルに正しい情報が含まれていません。NFS マウントのファイルシステムに Sun Studio 11 をインストールするのは、インストーラを実行するコンピュータとインストール先のコンピュータの両方が同じバージョンの Solaris OS を実行している場合に限ってください。
Sun Studio 11 インストーラと、IDE を起動する sunstudio コマンドを使用するには、GNU Bourne-Again Shell (bash) ソフトウェアのバージョン 2.03.0(1) 以降が /bin/bash にインストールされている必要があります。これはこのディレクトリが、Solaris OS のバージョン 8 (Developer System 版は除く)、9、および 10 の標準インストールの場所であるためです。Solaris OS のカスタムインストールシステムを使用している場合は、必要なシェルがあることを確認するため、ls /bin/bash と入力します。Solaris 8 OS Developer System を実行している場合は、SUNWbash パッケージを Solaris 8 CD2 からインストールできます。CD が手元に無い場合には以下の手順に従って http://www.sun.com/software/solaris/8 からダウンロードすることができます:
- Solaris 8 Operating System ページの "At a Grance" と書かれた表で、プラットフォームに合った Solaris 8 OS を選択します (Solaris 8 OS, SPARC Platform Edition の右側のリンク、もしくは Solaris 8 OS, x86 Platform Edition の右側のリンクのいずれかを選択します)。
- Download Center にジャンプするので、ログインしてダウンロードページに進みます。アカウントの作成方法などについては「Download Center (sun.com) のご利用方法」ページ (http://jp.sun.com/download/howto/) の Step.3 以降を参照してください。ダウンロードページでライセンスに同意 (Accept ラジオボタンを選択) した上で、CD2 の zip ファイルをダウンロードします。例えば、SPARC プラットフォーム上で使用している場合には Solaris 8 2/04 HW Software 2 of 2 CD, Multi-language (sol-8-hw4-sparc-v2.zip) となります。
- unzip コマンドを使用して圧縮ファイルを展開します。
- スーパーユーザー (root) でない場合にはスーパーユーザーになります。以下のコマンドによって ISO CDROM イメージをマウントします。以下での lofi_device_number の部分は lofiadm コマンドの出力結果を表します:
# lofiadm -a absolute_path_to_image # mount -F hsfs -o ro lofi_device_number /mnt例:# lofiadm -a /tmp/sol-8-hw4-sparc-v2.iso /dev/lofi/1 # mount -F hsfs -o ro /dev/lofi/1 /mnt- SUNWbash パッケージを CD イメージからインストールします。
# pkgadd -d /mnt/Solaris_8/Product SUNWbash
アップデート通知機能は、定期的に www.sun.com をチェックして、Sun Studio ソ フトウェアに関連するパッチやメジャーソフトウェアアップデートなどの、利用可能 な変更情報を通知します。
IDE からアップデートファイルの現在の内容を表示するには、「ヘルプ」->「製品の更新情報を表示」を選択します。
サーバーとの接続を開始してアップデート情報を入手するには、「ヘルプ」->「製品の更新情報の有無を確認」を選択します。
コマンド行を使用すると、~/.sunstudio/user_info/latest_updates.html でアップデートファイルを表示することができます。
システムが HTTP プロキシサーバーでネットワークに接続されているのにアップデート通知機能が確認できない場合は、次の手順でプロキシサーバー情報を設定できます。
ALL_PROXY 環境変数を使用してプロキシサーバーを設定することもできます。たとえば、setenv ALL_PROXY myproxy:8080 とします。
- 「ツール」->「セットアップウィザード」を選択します。
- ウィザードで、「HTTP プロキシサーバーを使用する」チェックボックスを選択します。
- 「プロキシサーバー名」フィールドにプロキシホスト名を入力し、「ポート」フィー ルドにポート番号を入力します。
- 「完了」をクリックします。
注: プロキシサーバー情報を IDE に認識させるために、IDE を終了して再起動する必要があります。
アップデート通知機能を無効にするには、SUNW_NO_UPDATE_NOTIFY 環境変数を False 以外の値に設定します。
アップデート通知機能のプロセスの実行中は、使用状況に関する情報が通知されます。この情報は、Sun Studio ソフトウェアの将来のリリースの改善のために、Sun Microsystems によって使用されます。この情報は匿名で、いかなる個人または組織にも関連付けられることはありません。
Sun Studio 11 統合開発環境 (IDE) を使用する前に、必ず IDE の Readme を参照してください。 この Readme は、installation_directory/docs/ja/index.html からアクセスできます。デフォルトの installation_directory は /opt/SUNWspro です。
この文書には、IDE を正しく動作させるために実行しなければならない設定作業に関する重要な情報が記載されています。それらの作業は、次のとおりです。
- 製品のサーバーベースコンポーネント用インストールディレクトリのマウント
- J2SE 1.4.2_08 テクノロジまたは 32 ビット J2SE 5.0 Update 3 テクノロジがローカルシステム上にインストールされているか、ネットワーク上で利用できることの確認
$PATH
環境変数へのインストールディレクトリの追加
IDE を起動する方法は次のとおりです。
- /installation_directory/bin が $PATH 環境変数に含まれており、Forte Developer、Sun ONE Studio、Sun Studio ソフトウェアなどの旧製品よりも前に指定されていることを確認します。
- 次のコマンドを入力します。
sunstudio &sunstudio コマンドを使用するには、GNU Bourne-Again Shell (bash) ソフトウェアのバージョン 2.03.0(1) 以降が /bin/bash にインストールされている必要があります。これは、このディレクトリが、Solaris OS のバージョン 8 (Developer System は除く)、9、および 10 の標準インストールの場所であるためです。Solaris OS のカスタムインストールシステムを使用している場合は、必要なシェルがあることを確認するため、ls /bin/bash と入力します。
Solaris 8 OS Developer System を実行している場合は、SUNWbash パッケージを Solaris 8 CD2 からインストールできます。CD が手元に無い場合には以下の手順に従って http://www.sun.com/software/solaris/8 からダウンロードすることができます:
- Solaris 8 Operating System ページの "At a Grance" と書かれた表で、プラットフォームに合った Solaris 8 OS を選択します (Solaris 8 OS, SPARC Platform Edition の右側のリンク、もしくは Solaris 8 OS, x86 Platform Edition の右側のリンクのいずれかを選択します)。
- Download Center にジャンプするので、ログインしてダウンロードページに進みます。アカウントの作成方法などについては「Download Center (sun.com) のご利用方法」ページ (http://jp.sun.com/download/howto/) の Step.3 以降を参照してください。ダウンロードページでライセンスに同意 (Accept ラジオボタンを選択) した上で、CD2 の zip ファイルをダウンロードします。例えば、SPARC プラットフォーム上で使用している場合には Solaris 8 2/04 HW Software 2 of 2 CD, Multi-language (sol-8-hw4-sparc-v2.zip) となります。
- unzip コマンドを使用して圧縮ファイルを展開します。
- スーパーユーザー (root) でない場合にはスーパーユーザーになります。以下のコマンドによって ISO CDROM イメージをマウントします。以下での lofi_device_number の部分は lofiadm コマンドの出力結果を表します:
# lofiadm -a absolute_path_to_image # mount -F hsfs -o ro lofi_device_number /mnt例:# lofiadm -a /tmp/sol-8-hw4-sparc-v2.iso /dev/lofi/1 # mount -F hsfs -o ro /dev/lofi/1 /mnt- SUNWbash パッケージを CD イメージからインストールします。
# pkgadd -d /mnt/Solaris_8/Product SUNWbashsunstudio コマンドおよび引数についての詳細は、sunstudio(1) のマニュアルページを参照してください。このマニュアルページを表示するには、 /installation_directory/man を $MANPATH 環境変数に含める必要があります。
IDE は、Sun Studio 11 リリースに組み込まれている J2SE 1.4.2_08 テクノロジ、または 32 ビット J2SE 5.0 Update 3 テクノロジを使用した場合に正しく動作します。IDE は、64 ビット J2SE 5.0 Update 3 テクノロジでは動作しません。
Java プログラムのデバッグセッションを開始する前に、「ツール」>「Java 言語サポート」を選択して Java 言語サポートを有効にしてください。デバッグセッションが完了するまでは、常に有効にしておいてください。
デバッグセッションの進行中に Java 言語サポートの有効、無効を切り替えると、次のような問題が発生します。
- 「デバッガ」ビューにデータや情報が表示されなくなる
- 「出力」ウィンドウに複数のタブが表示される
パフォーマンスアナライザは、32 ビット J2SE 5.0 Update 3 テクノロジで動作しますが、64 ビット J2SE 5.0 Update 3 テクノロジでは動作しません。
Solaris 10 OS を実行している場合、dbx コマンド行デバッガは、デバッグ対象のプログラムのプログラム情報を読み込んだ直後にハングアップすることがあります。この動作は、カーネルのバグが原因です。
カーネルのバグは、Solaris OS の次に示すリリースで発生します。
- Solaris 10 OS 3/05 HW2。この Solaris OS リリースを実行しているかどうかを確認するには、more /etc/release と入力します。
- 次のいずれかのパッチをインストールした SPARC システム上の Solaris 10 OS
- 118822-19
- 118822-20
- 118822-21
- 118822-22
- 次のいずれかのパッチをインストールした x86 システム上の Solaris 10 OS
- 118844-19
- 118844-20
- 118844-21
- 118844-22
カーネルのバグを修正するパッチが、まもなく使用可能になる予定です。それらのパッチに関する最新情報は、 SDN Sun Studio ポータルにある「Latest News」ページ (http://developers.sun.com/prodtech/cc/latest_news.html) を調べてください。
回避策: dbx がハングアップしたときは、次のようにします。
- Ctrl-C キーを 2 回押します。警告が表示されますが、dbx のコマンドプロンプトが表示されます。
- dbx を実行している同じマシン上の端末ウィンドウで、次のようにします。
- ps コマンドを使用し、デバッグ対象のプログラムのプロセス ID を確認します。
ps -ef | grep program_name- prun コマンドを使用してプログラムを起動します。
prun process_ID- dbx のコマンドプロンプトが表示されます。
ネイティブコネクタツール (NCT) は、J2SE 5.0 Update 3 テクノロジを使用した場合は機能しません。
J2SE 1.4.2_08 テクノロジで NCT を使用するには、アプリケーションをコンパイルするときに、次のようにしてデバッグ情報にスタブ形式を指定する必要があります。
- C アプリケーションの場合は、-xdebugformat=stabs オプションを組み込む必要があります。
- C++ アプリケーションの場合は、-Qoption ccfe -stabs=no%diffmang+no%diffmbr オプションを組み込む必要があります。
以下に示す機能は、今後リリースされる Sun Studio ソフトウェアではサポートされなくなる予定です。
C++ ライブラリインタフェースまたは C ライブラリインタフェース用の Java クラスラッパーを作成するために使用されるネイティブコネクタツール (NCT) は、Sun Studio ソフトウェアの今後のリリースで削除される可能性があります。
dbx コマンド行デバッガの adb コマンド (adb 形式のコマンドの実行または adb モードの設定を行う) は、今後の Sun Studio リリースでは削除される可能性があります。
C++ テンプレートオプションファイル機能は、Sun Studio ソフトウェアの今後のリリースで削除される可能性があります。これらのオプションファイルは、テンプレートの特殊化と明示的なインスタンス化を制御する機能を提供するほか、テンプレート定義を探し出すオプションとインスタンスの再コンパイルを制御するオプションを指定する機能を提供します。C++ コンパイラは、特殊化と明示的なインスタンス化を宣言するために必要な構文をソースコード内でサポートするようになりました。
Sun Studio 11 のマニュアルについての情報を示します。このリリースノートの情報は、他のすべてのマニュアルの情報よりも優先されます。
Sun Studio 11 の本リリースには、次に示すマニュアルが含まれています。
- オンラインヘルプ。IDE の「ヘルプ」メニューからアクセスできます。 IDE の各コンポーネントの使用方法について説明しています。
- Readme。新機能、パフォーマンス強化、問題と回避策、Sun Studio 11 リリースでのソフトウェアの修正事項について説明しています。リリースノートに、問題と回避策に関する追加情報が含まれている場合があります。
HTML 形式のこれらの文書には、SDN Sun Studio ポータルのマニュアル索引ページ (http://developers.sun.com/prodtech/cc/documentation/ss11/ja/index.html) からアクセスできます。
- マニュアルページ。 ユーザーコマンド、ライブラリインタフェースおよび関数、システムコール、ファイル形式について説明しているオンラインのリファレンスマニュアルページです。コマンドの構文、使用法、関連コマンドへのポインタ、追加の参考情報が含まれています。
インストールされたソフトウェアの HTML 形式の文書には、ローカルシステムまたはネットワーク上の file:/installation_directory/docs/ja/index.html にあるマニュアル索引ページからアクセスできます。また、SDN Sun Studio ポータルのマニュアル索引ページ (http://developers.sun.com/prodtech/cc/documentation/ss11/ja/index.html) からも、これらの HTML 形式の文書にアクセスできます。
- Sun Studio 11 マニュアル
docs.sun.com 上にある PDF 形式または HTML 形式の Sun Studio 11 のマニュアルには、 SDN Sun Studio ポータルのマニュアル索引ページ (http://developers.sun.com/prodtech/cc/documentation/ss11/ja/index.html) を通じてアクセスできます。
PDF 形式の製品マニュアルを表示するには、Adobe Acrobat Reader ソフトウェアが必要です。このソフトウェアをダウンロードするには、http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep.html を参照してください。
現在確認されている、国際化および日本語化に関する情報および問題点を説明します。
日本語環境では、C++ の一部のヒントメッセージが出力されません。(バグ ID: 4366609)
examine コマンドでマルチバイト文字列を 'W' を使用して表示すると、最初の 1 文字しか表示されません。 (バグ ID:4662067)
ヘルプの内容を印刷することができません。印刷ダイアログが正しく表示されない、もしくは印刷ダイアログが表示された状態で、IDE が応答しなくなる場合があります。(バグ ID: 5070729)
外部エディタとして GVIM を選択した場合、日本語を含むファイルを正しく保存することができません。(バグ ID:4985433)
外部エディタとして XEmacs を選択した場合、ja_JP.PCK および ja_JP.UTF-8 環境では日本語を含むファイルを正しく保存することができません。 (バグ ID:4950716)
次のコマンド行コンポーネントを ja_JP.PCK ロケール上で使用することができます。
C コンパイラ dbx dmake
制限事項
すべてのツールにおいて、ファイル名およびディレクトリ名に PC 漢字 (シフト JIS ) コードを使用した場合の動作は保証されません。
PC 漢字 (シフト JIS) 文字列を、コメントまたは文字リテラルとして直接 C のソースコード中に埋め込んで使用する場合には、以下のように -xcsi オプション付きでコンパイルする必要があります。
% cc -xcsi sjis_src.cこのオプションは、構文解析部で文字リテラルをバイト単位ではなく文字単位で扱うためのものです。従ってソース中に PC 漢字 (シフト JIS) 文字列が使われていない場合は使用する必要はありません。また、このオプションは C コンパイラで PC 漢字文字列を扱うための一時的な解決法で、将来のリリースでのこのオプションのサポートは保証されません。
C コンパイラでは、コメントおよび文字リテラル以外で PC 漢字 (シフト JIS) コードを使用した場合の動作は保証されません。
C コンパイラで -xcsi オプションを使用した場合は、コンパイル時間が多少長くなります。lint コマンドの制限事項
lint コマンドは ja_JP.PCK ロケールに対応していないため、ソースコード中に PC 漢字 (シフト JIS) 文字列が使用されているとエラーが発生する場合があります。その場合には、C コンパイラの -v オプションを使用してください。
% cc -xcsi -v test_prog.cja_JP.PCK ロケール上での既知の問題
dbx の以下のコマンドで、PC 漢字 (シフト JIS) 文字の 2 バイト目が \ (0x5c) になるような文字を引数に使用すると正しく動作しません。
debug, dalias, file, check, clear, collector, files, fix, line, loadobject, assi gn, dbxenv, source, trace, run, rerun, runargs, call, bsearch, search (バグ ID: 4262961)
dbx の以下のコマンドで、PC 漢字 (シフト JIS) 文字の 2 バイト目が { (0x7b) または | (0x7c) になるような文字を引数に使用すると正しく動作しません。
runargs, run, debug, dalias, file, clear, collector, fix, line, loadobject, dbxenv, source (バグ ID: 4700248, 4699574)
dbx の list、bsearch、search コマンドで、いくつかの半角カナ文字を引数に使用すると正しく動作しません。(バグ ID: 4263317)
ja_JP.PCK ロケール上で、外部エディタとして GVIM を使用した場合、GVIM のメニューで日本語が正しく表示されません。
次のコンポーネントを ja_JP.UTF-8 ロケール上で使用することができます。
C コンパイラ C++ コンパイラ (Tools.h++, STL を除く) dbx dmake ja_JP.UTF-8 ロケール上での制限事項
すべてのツールにおいて、ファイル名およびディレクトリ名にUTF-8 文字コードを使用した場合の動作は保証されません。
C++ Tools.h++ ライブラリ、標準ライブラリにおける UTF-8 文字の使用は保証されていません。
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