Sun Server Hardware Management Agent

Sun Server Hardware Management Agent (Hardware Management Agent) および関連する Sun Server Hardware SNMP Plugins (Hardware SNMP Plugins) は、Sun x86 サーバーおよびサーバーモジュールのハードウェアを監視する手段を提供します。Hardware Management Agent および Hardware SNMP Plugins を使用すると、ネットワークに ILOM サービスプロセッサの管理ポートを接続することなく、SNMP を使用してデータセンター内の Sun x86 サーバーおよびサーバーモジュールを監視できます。この帯域内機能により、Sun x86 サーバーおよびサーバーモジュールの監視に単一の IP アドレス (ホストの IP) を使用できます。

Hardware Management Agent および Hardware SNMP Plugins は、Sun x86 サーバーのホストオペレーティングシステムで実行し、サービスプロセッサとの通信にキーボードコントローラスタイル (Keyboard Controller-Style、KCS) インタフェースを使用します。サービスプロセッサを定期的にポーリングすることで、Sun サーバーの現在の状態に関する情報が Hardware Management Agent によって自動的に取得されます。この情報はその後、Hardware SNMP Plugins を使用して、SNMP を介して使用可能になります。

Hardware Management Agent は、ハードウェア情報を求めて KCS インタフェースでサービスプロセッサをポーリングします。Hardware Management Agent は、Hardware SNMP Plugins を介してネットワーク上に表示されます。SUN-HW-MONITORING-MIB Net-SNMP プラグインは、ソケットを介して hwmgmtd と呼ばれる Hardware Management Agent デーモンサービスと通信します。Hardware Management Agent もソケットを介して SUN-HW-TRAP-MIB Net-SNMP プラグインと通信し、Net-SNMP エージェントを介して SNMP トラップを送信します。Hardware Management Agent はまた、センサーとインジケータの読み取り値のほか、システムイベントログレコードを提供します。

システムイベントログ (SEL) はサービスプロセッサに格納され、温度がしきい値を超えるなどのハードウェアイベントを記録するために使用されます。Hardware Management Agent はサービスプロセッサの SEL レコードを読み取ると、この情報をホストオペレーティングシステムの syslog に書き込み、SUN-HW-TRAP-MIB トラップを送信します。最終的に、Hardware Management Agent も Hardware Management Agent の状態に関する情報を含む別個のログを維持するため、トラブルシューティングに使用できます。